ガンバレ、ニッポン

なんか、不安定なニッポンですね。

「遠くない将来、安倍時代を懐かしく思う日が来る」海外メディアが安倍元首相の死を惜しむワケ

2022-09-29 07:50:49 | 日本
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「遠くない将来、安倍時代を懐かしく思う日が来る」海外メディアが安倍元首相の死を惜しむワケ

憲政史上最長の8年8カ月にわたり、総理大臣を務めた安倍晋三氏の功績とは何か。評論家の八幡和郎さんは「アメリカの民主党、共和党の両方と良好な関係を築いたのは安倍さんが初めてだろう。日本のマスコミが批判したトランプ大統領とのゴルフ外交も、世界からは賛辞されている」という――。 

安倍氏を警戒していたアメリカのリベラル勢力  民主党政権が崩壊後、2012年の総選挙で政権の座に返り咲いた安倍晋三首相が総裁選挙を通じて訴えたのは、「戦後レジームからの脱却」でした。

  戦後70年を迎えるにあたって、敗戦国としてのさまざまな制約のなかで組み立てられた国家意識とか国家体制を、21世紀にあって自立的なものとして立て直すという意図だったと思います。

その考え方は理解できるのですが、そういう考え方を本気で推し進めると、アメリカ、とくにリベラルなオバマ政権との関係は大丈夫かと心配でした。

  当時の大統領はリベラルなバラク・オバマ氏です。日本の自称リベラルの人たちから「安倍晋三はリビジョニスト(修正主義者)」「危険なナショナリスト」と告げ口を吹き込まれたアメリカのリベラル勢力には安倍新首相に対する警戒感がありました。  

アメリカのリベラルと日本の自称リベラルはまったく違う思想です。たとえば、中国の人権侵害に対してアメリカではリベラルな人たちほど厳しく、保守派のほうが中国との実利的な関係重視で、あまりうるさく言わないほどです。

 ■欧米のマスコミには日本が歪んで見えている  ただ、朝日新聞とニューヨーク・タイムズの古くからの提携などもあって、アメリカのリベラル系マスコミは日本について、反米容共勢力の立場に立った記事を書いたりします。しかも、それが場合によっては、日本人記者(スタッフ)やもっとひどい場合には半島系などの記者(スタッフ)だったりする、といわれる有り様です。 

 欧米では先祖がどこから来たとかいうのは、プライバシーとして隠すことではありませんが、日本では隠します。ですから、移民系の言論人がそれを隠したまま、母国寄りの言動をしても背景を考慮されることなく日本の言論空間を歪めることができるのですが、このことは、日本の国際的地位をひどく傷つけています。 

 また、欧米の主要マスコミが代表的な日本の知識人として重用する人のなかに、共産党の機関紙の常連などがいますが、日本以外の国ではそんな人を国を代表する論者の意見として紹介するなど絶対にあり得ないのです。

 各国首脳と信頼関係を築き、評価は好転  しかし、安倍さんはオーストラリアのアボット首相やインドのモディ首相、トルコのエルドアン大統領などとも強い信頼関係を築き、中国の習近平主席や韓国の朴槿恵大統領の浅はかな反日姿勢にも粘り強く日本の立場を説明してきました。 

 さらに女性活用への目に見えた支援などを行い、アメリカのリベラルからの安倍さんへの好意的な評価は定着してきたのです。  それは、2015年4月のアメリカ議会での演説と、同年8月の「戦後70年談話」において、戦後体制の成果を前向きに評価し、戦前への反省も十分にしつつも、明治以来の近代日本の歩みへの正当な評価を求めるというバランスのとれた歴史観に結実しました。

  そして安全保障分野では、アメリカや他の友好諸国に対する責任を果たすための象徴的な課題が、集団的安全保障に参加するための体制整備だったと思います。  

もともと、私は安倍さんについてあまり評価していなかったのです。そのことから、私はもともとリベラルといわれていたのが、保守化したといわれることもありますが、私自身の考え方はほとんど変わっていません。 

あるのは、安倍政権の政治がリベラルな視点からも評価できるものになったのと、野党がひどく左傾化し現実主義的性格を失ったこと、あと中国・韓国・北朝鮮の反日路線の強化、中国の覇権主義、北朝鮮の核開発に対応する必要があることの三つの変化です。

 ■リベラルの王道、ケネディ家とケリー家との交流  それに、安倍さんの外交能力そのものが非常に上がったのです。それは、諸外国首脳との強い信頼関係を築いたことでも証明されました。 

 また、東京オリンピック招致を決めた2013年9月のブエノスアイレスのIOC(国際オリンピック委員会)総会での演説や、2015年4月のアメリカ議会での演説など、安倍さんの英語による演説は非常に素晴らしいもので、海外から高い評価を得ることに成功するのです。 

 2015年の訪米で一番印象的だったのは、ワシントンD.C.の前にボストンへ行って、ジョン・ケリー国務長官私邸でキャロライン・ケネディ駐日大使を交えて食事をしたことで、これは実はたいへんなことなのです。 

 なぜかというと、ボストンのあるマサチューセッツ州という地、そしてケネディ家、ケリー家というのはアメリカのリベラルの王道だからです。  

ボストンにあるケリー家で、しかもジョン・F・ケネディ大統領の娘と一緒に食事をするということは、アメリカのリベラルが安倍さんを歴史修正主義者だとか、あるいはウルトラナショナリストなどではないということを認めたことを意味するわけです。

 巧みな演説で戦前の日本をポジティブに発信  本来なら、アメリカ留学経験があって英語もペラペラ、しかも「友愛」などという看板をかけていることでもわかる通り、メンバーかどうかは知りませんが、フリーメイソンにも近そうな民主党の鳩山由紀夫さんが首相になったとき、アメリカとの関係がさらに良くなると期待しましたが、惨憺(さんたん)たる結果となりました。

それと比べての安倍さんの成功は本当に素晴らしいものです。  アメリカ議会での安倍さんの演説は、戦争については日本が失敗したことは認めつつ、全面的に日本ばかりが悪いというトーンではありませんでした。

しかも、その反省点は満州事変以降のことにほぼ限られていて、日露戦争での勝利を含め、戦前の日本というものをむしろポジティブに評価するべきだというメッセージを巧みに盛り込んでいました。 

 これはアメリカのリベラルを納得させて、かつ保守派も怒らせない素晴らしい内容でした。日本の主な保守派も「まぁこれならいいだろう」と認めざるを得ないものです。さらに、それに続く「70年談話」で完成させたと思います。

 ■慰安婦問題の日韓合意ではアメリカがサポート  トランプ大統領と最初から良い関係が築けたのは、自民党が伝統的に良い関係の共和党政権ということで当たり前といえば当たり前ですが、民主党と共和党の両方とうまくやった日本の首相、なかでもとくに民主党とうまくやった首相というのは、安倍さん以外にかつていません。  

2015年に日韓で結ばれた慰安婦問題の日韓合意にしても、これはアメリカの強い支持のもとで行われたものです。その後に就任した韓国の文在寅大統領は、国内世論に押されて慰安婦の名誉回復を日本に求める意思を示しましたが、もし韓国側から合意破棄ということになれば、アメリカは韓国に対して厳しい対応を行ったことでしょう。 

 日韓合意については、そもそも甘かったという人もいますが、アメリカのリベラル派政権も巻き込むとすればあのあたりの着地で仕方なかったと思いますし、そうして彼らを巻き込んでおいたからこそ、ワシントンが噛んだ形で後ろから撃たれる心配が少ないのです。

 いまも語られるオバマ大統領の広島訪問  オバマ大統領は、安倍氏暗殺の報に接したときに、Twitterで、「広島と真珠湾を一緒に訪れた感動的な経験を忘れない」と書き込みました。

これについて、キャサリン・ケネディ元駐日米国大使も、安倍元首相がオバマ大統領(大使の在任当時)の広島訪問に尽力したことについて「日米関係における歴史的瞬間」だったといっています。 

 アメリカでは今も、原爆投下について肯定的意見が多いので、高官の広島訪問は難しく、日米関係にとって棘になっていました。それを、伊勢志摩サミットの帰途に上手な形で実現できたことはたいへんなことでした。 

 岩国基地にまず飛び、そこで、米軍兵士と自衛隊隊員の前で演説し、それから広島入りするとしたのも、苦心の演出でした。また、安倍さんも任期満了直前のオバマ大統領とともに、大統領の出身地であるハワイでともに真珠湾を訪問したのも、相手に配慮した最高の気遣いでした。

 ■トランプ大統領とは「ケミストリーが合う」  ドナルド・トランプが2016年の大統領選挙で勝利したことは、世界はほとんど予知できず、驚天動地の出来事でした。

日本でも外務本省は、その可能性はないとして対策をあまり打ってなかったといわれますが、駐米大使館は、人脈づくりなど手を抜かずにしていて、それが生きたと聞いています。 

 そして、当選直後の11月に、訪米した安倍さんは、破天荒にもニューヨークのトランプ・タワーにトランプ大統領を訪ね、両者は「ケミストリーが合う」と意気投合しました。前政権がまだ続いているにもかかわらず、次期大統領と会談するというのは異例ですが、オバマ大統領の機嫌を損じないように根回しし、上記の真珠湾訪問でオバマ大統領に花を持たせています。 

 両者は、オバマ大統領が離任後、トランプ大統領が訪日したときにも一緒に食事などしており、良い関係が続いていました。トランプという人は、そういう、相手が自分と波長が合う相手かどうかをとても大事にします。

 マスコミが批判したゴルフ外交の本当の価値  トランプさんと安倍さんは、しばしば、ゴルフをしました。日本では外国首脳とゴルフなどすると、だいたい良くいわれません。

安倍さんの祖父の岸信介さんが、アイゼンハワー大統領とゴルフをしたときも、日本のマスコミは批判的に書き、嘲笑したものです。  トランプさんは、ビジネスマンとして、細かい話より、ゴルフなどしなから、相手がどこまで本気なのかとか、信用できるかとかを推し量りながら仕事をしてきた人ですから、こういう付き合いはとてもいいのです。 

 ただ、岸信介元首相も、マスコミも見ているなかで第1打を打つときには、人生でもまれなほど緊張したそうですし、安倍さんも同じだったそうです。

  トランプ大統領が来日したときには、徹底的にトランプ大統領の趣味に合わせた接待で、喜ばせました。とくに、枡席を改造までして行われた大相撲見物で、観衆からも暖かく熱狂的な歓迎を受けたことは大統領を喜ばせました。

 ■「トランプ大統領の制御に最も成功した指導者」  このトランプとの良い関係について、安倍さんが退陣したとき、あるいは、亡くなったときに多くの賛辞が寄せられました。  メルケル首相が、「安倍首相は常に多国間主義に向けて努力してきた。

日独間の距離にかかわらず、両国は基本的価値を共有していることを示した」としているのは、こうしたことを評価したものです。  フィナンシャル・タイムズ紙は、「日本の外交政策に『ルールに基づく世界経済秩序の擁護者』という新たな役割を持ち込み、法の支配へのコミットメントを共有するアジアでの連携を追求した」としました。

  米紙ワシントン・ポストの外交・安保専門コラムニスト、デビッド・イグナチウス氏がコラムで安倍さんを次のように賞賛しました。  

「安倍首相はトランプ大統領の変則的な行動を制御することにかけて、世界で最も成功した指導者で、日米に利益となる合理的な政策のため、絶妙にトランプ大統領を言いくるめた」 「日本の対米貿易黒字を批判して防衛費分担金増額の圧力を加えても、結局は安倍首相が要求する通りにしていた」 「安倍首相は在日米軍基地なしに太平洋を守ることがどれだけ高くつくか、トランプ大統領に想起させながらも、米国の若者たちが日本を守るために命を懸けていることに感謝していると説得した」 「トランプ大統領の在韓米軍撤退を引き止めることができた」

 「顔の見えない日本」の地位を引き上げた  さらに、マイケル・オースリン(スタンフォード大学フーバー研究所)が、Foreign Policy Magazineに書いてニューズウィーク日本版(電子版)に転載された「安倍晋三は『顔の見えない日本』の地位を引き上げた」という記事では次のような記述があります。

  「アメリカが安定した日本に慣れ過ぎてしまった今、今後は嬉しくない驚きが待っているかもしれない。

米政府は過去10年近く、日本の指導者が日米同盟に完全に忠実で、国会でも多数の支持を得られて、世界第3位の経済大国にふさわしい役割を果たすかどうか、心配する必要がなかった。

遠くない将来、アメリカと同盟国はそんな安倍時代を懐かしく思う日が来るかもしれない」  日米関係が良かったといったら、小泉・ブッシュ氏時代をあげる人もいます。

たしかにそうなのですが、あのときは、ひどい対米追従の結果でした。最も評価されたのが、世界で評判の悪かったイラク戦争を真っ先に無条件に支持したことでした。 

 ウクライナ侵攻について、ロシアを非難すると、あのイラク戦争のアメリカとどこが違うと反論が出るなど、世界を良くしたとは思えない戦争でした。

  それも含めて、小泉外交は、アメリカとは良好でも、世界のほかの国からはまったく評価されないものでした。それに対して、安倍外交は、ほかの国からも評価されました。

 ■「シンゾーを困らせたくない」という鶴の一声  ヨーロッパなどの論調を見ても、安倍さんがトランプ大統領と無駄な対立はせずに、訪日の際などには思いっきり持ち上げ、気まぐれからくる問題の被害を最小限に留めているのは賢いと評価されています。

また、中国とどちらが同盟国として大事かというのが議論にならなくなったのもうれしいことです。  

さまざまな方面でのトランプの強硬策は、長期的にはアメリカの信用を傷付けマイナスになる可能性もありましたが、短期的には世界最強のアメリカが力を振り回せば、世界各国はひれ伏すしかありませんでした。そういうなかで、日本やフランスのように、首脳がトランプと良好な関係にある国は、そうでない国に比べればやはり加減してくれています。 

 日本についても、市場の閉鎖性や対日貿易赤字を批判しつつも、「シンゾーを困らせたくない」ということでだいぶ“お手柔らか”で済んでいたのは間違いありません。 

 また、トランプ大統領との付き合い方に苦慮したヨーロッパはもちろん、習近平やプーチンなど各国首脳も、安倍さんから知恵を借りる場面が多かったのも特筆ものでした。


1日で亡くなる日本人「3,944人」…最新・日本人の死因調査にみる「都道府県別・がん死亡率」

2022-09-22 12:07:13 | 日本
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1日で亡くなる日本人「3,944人」…最新・日本人の死因調査にみる「都道府県別・がん死亡率」

021年の日本人の死亡数は140万人ほど。その理由で最も多いのは「悪性新生物<腫瘍>」でした。1年で40万人弱が亡くなる、いまや国民病ともいえる病気ですが、都道府県別にみると大きな地域差がありました。みていきましょう。 

2021年の日本人の死亡数「143万9,856人」…死亡理由第1位は「悪性新生物<腫瘍>」
厚生労働省『令和3年人口動態』によると、2021年の死亡者数は143万9,856人。前年より6万7,101人の増加となりました。

1,000人当たりの死亡者数である死亡率は11.7。1日当たり3,944人、1分当たり2.7人の人が亡くなっている計算となり、高齢化が進むなか、死亡者数・死亡率は上昇傾向にあります。

 死因をみてみると、最多は「悪性新生物<腫瘍>」で38万1,505人で10万人当たりの死亡率は310.7。以下「心疾患」21万4,710人、「老衰」15万2,027人、「脳血管疾患」10万4,595人、「肺炎」7万3,194人と続きます。



【日本人の死因<2021年>上位10】

 1位「悪性新生物<腫瘍>」310.7 

2位「心疾患」174.9 

3位「老衰」123.8 

4位「脳血管疾患」85.2

 5位「肺炎」59.6 

6位「誤嚥性肺炎」40.3 

7位「不慮の事故」31.2

 8位「腎不全」23.4

 9位「アルツハイマー病」18.7 

10位「血管性等の認知症」18.2 

出所:厚生労働省『令和3年人口動態』 ※数値は死亡率(人口10万人当たりの死亡数) 日本人の死因1位は、1981年以降「悪性新生物<腫瘍>」で、2021年、日本人の死因の26.5%を占めています。

「心疾患(高血圧性を除く)」は、1985年に「脳血管疾患」に代わり、日本人の死因第2位となり、2021年、日本人の死因の14.9%を占めています。

「老衰」は戦後、低下傾向にありましたが、2001年以降は上昇。2018年には「脳血管疾患」に代わり、日本人の死因の第3位となり、2021年、日本人の死因の10.6%となっています。

三大疾病である「脳血管疾患」は、1970年以降、低下傾向にあり、2021年、日本人の死因の7.3%となっています。また「新型コロナウイルス感染症」による死亡は、1万6,756人で、日本人の死因の1.16%でした。

 さらに性・年齢別にみていくと、男性は「5~9歳」「45~94歳」は「悪性新生物<腫瘍>」、10~44歳では「自殺」、95歳以上では「老衰」が最多。

女性は「5~9歳」「35~89歳」で「悪性新生物<腫瘍>」、「10~34歳」で「自殺」、90歳以上では「老衰」が最多。

悪性新生物<腫瘍>による死亡…都道府県別にみていくと
都道府県別にみていきましょう。2021年、死亡率(1,000人当たりの死亡数)が最も高かったのは「秋田県」で17.0。「青森県」「高知県」「山形県」「島根県」と続きます。一方で死亡率が最も低いのは「沖縄県」で9.4。高齢化率が高い地域は死亡率が高い傾向にあり、同じ日本とはいえ、最多と最少で7ポイント近い地域差があります。

【都道府県別「死亡率」上位10<2021年>】

 1位「秋田県」17.0 

2位「青森県」15.4

3位「高知県」15.3

 4位「山形県」15.0 

5位「島根県」15.0 

6位「岩手県」14.8

7位「山口県」14.8 

8位「徳島県」14.8 

9位「新潟県」14.3 

10位「和歌山県」14.3 

出所:厚生労働省『令和3年人口動態』 またすべての都道府県で死因第1位は「悪性新生物<腫瘍>」ですが、地域別にその割合をみていくと、全国平均では全死亡数に対して26.5%ですが、最多の「北海道」では死亡数に対して29.2%、最少の「徳島県」「愛媛県」で23.8%。最多と最少で5ポイント強の地域差が生じています。

「北海道」は全国的にみても喫煙率が高いなど、ライフスタイルの違いによるものだと考えられるでしょう。

 【都道府県別「死亡数に対し悪性新生物<腫瘍>が占める割合」上位10】

 1位「北海道」29.2% 

2位「福岡県」28.1% 

3位「神奈川県」27.6% 

4位「埼玉県」27.4%

 4位「大阪府」27.4%

 6位「青森県」27.3% 

6位「千葉県」27.3% 

6位「京都府」27.3%

 9位「愛知県」27.2% 

9位「兵庫県」27.2%

出所:厚生労働省『令和3年人口動態』 最新の人口動態から、最新の日本人の死因についてみてきましたが、年齢を重ねるごとに病気に対するリスクは高まり、ときに思わぬ出費で経済的に困窮、というケースも珍しくありません。

 公益財団法人生命保険文化センター『令和元年生活保障に関する調査』によると、過去5年間の入院経験は、30歳代で10.0%、「40歳代」で11.8%、「50歳代」で14.7%、「60歳代」19.8%。高額療養費制度を利用した人と利用しなかった人(適用外含む)の直近の入院時の自己負担費用の平均は20万8,000円となっています。また21.6%が「直近の入院において逸失収入があった」と回答しています。 突然の事態にどう対応するか、日ごろからの備えが重要です。
「悪性新生物<腫瘍>」による死亡のピークは男性で「65~69歳」、女性で「55~59歳」となっています。

 

年金月10万円「ほんと、お金がない」…生活苦の高齢者が越えてしまった一線

2022-08-08 11:10:41 | 日本
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年金月10万円「ほんと、お金がない」…生活苦の高齢者が越えてしまった一線


急激な物価高で、買い物をするたびにため息が止まらない今日この頃。なかでも年金だけが頼りという高齢者は、その影響が甚大でしょう。生活苦に陥り、とうとう、犯罪に手を染めてしまうケースも。みていきましょう。 

急激な物価高…収入源が限られる年金生活者を直撃
物価上昇が止まりません。6月の消費者物価指数(CPI、総合)は前年同月比2.4%上昇を記録。特にロシアのウクライナ侵攻により世界的高騰を招いたエネルギー全体では16.5%の大幅増。電気代は18%、ガス代は17.1%、ガソリンは12.2%と、それぞれ上昇しました。

 さらに生鮮食品を除く食料は3.2%の上昇。特に輸入原材料を多く使用している食用油は36%も上昇しています。

 元々、政府・日銀は2%の物価上昇を目標としているので、この物価上昇を喜んでいる……ということはありません。あくまでも目指していたのは、内需、賃金の上昇に伴う物価上昇で、現在の外的要因による物価高は、輸入品への依存率が高い日本にとっては致命的。なんとか物価高を抑制できないものかと躍起になっています。 

しかしその効果は今のところ表れておらず、物価高は生活者を直撃しています。特に収入を得る手段が限られている年金生活者は死活問題でしょう。 内閣府『令和4年版高齢社会白書』によると、高齢者世帯(65歳以上の者のみ、または65歳以上の者に18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の平均所得金額は312万6,000万円。全世帯から高齢者世帯と母子世帯を除いたその他の世帯が664万5,000万円なので、その半分に満たないとしています。 

さらに、高齢者世帯を所得別にみていくと、150万~200万円未満が最も多く、また公的年金・恩給を受給している高齢者世帯について、公的年金・恩給が家計収入のすべてとなっている世帯が約半数となっています。

 厚生労働省『令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、国民年金の平均年金受給額は老齢年金で月額5万6,358円。一方、厚生年金保険(第1号)の平均年金受給額は老齢年金で月額14万6,145円。

また厚生年金だけに注目すると、男性は17万0,391円、女性は10万9,205円となります。 さらに受取額の分布をみていきましょう。国民年金では、月5万円に満たないのが26.4%。4人に1人の割合です。

厚生年金では月10万円に満たないのが、男性で10.4%に対して女性は48.5%と過半数近くになります。 前出の白書によると、2019年、生活保護を受ける人、そのものは減少傾向にあったものの、65歳以上の生活保護受給者は105万人に達し、増加しているといいます。また65歳以上人口に占める生活保護者の割合は2.93%となっています。

 生活保護は日本に永住している人なら誰でも受給する権利であり、年金生活者も対象。生活保護を受給する条件のひとつに、世帯全体の収入が厚生労働省の定めた最低生活費以下というものがあり、東京都内に一人暮らしであれば13万円。元会社員の女性の単身高齢者の多くは、対象となる水準です。

困窮する高齢者が犯してしまう罪

もしかしたら、生活保護などの支援を受けられている高齢者は、まだましかもしれません。

生活困窮者への支援で難しいのが、そもそも申請の仕方が分からないというもの。声をあげずには支援を受けることができませんが、声のあげ方さえ分からないのです。

 また生活保護の制度に対するネガティブな印象から、申請をためらう人も多く、必要としながらもなかなか支援が行き届かない現状があります。そんな生活に困窮する高齢者のなかには、一線を越えてしまう人も。 

高齢者の犯罪のなかで最も多いのが万引き。高齢化を特集した法務省『平成30年版犯罪白書』によると、高齢者の刑法犯検挙人数は4.6万人。

万引きによる検挙人数は全世代平均で30.8%に対して、65~69歳の高齢者では43.1%、70歳以上では64.6%を占めます。特に女性の割合が多く、65~69歳では刑法犯検挙人数の69.5%を、70歳以上の82.5%を万引きが占めています。 

万引き検挙人数自体は近年大きく減少傾向にあり、高齢者についても2020年の検挙人は2万1,221人で、微減が続いています*。ただその下げ幅は他の世代に比べて非常に緩やかで、万引きが高齢者が手を染めやすい犯罪だといえるでしょう。

 *警視庁『刑法犯に関する統計資料』より なぜ、高齢者は万引きに手を染めてしまうのか。「社会的な孤立」「認知症」など理由は考えられますが、やはり大きいのは「生活困窮」といった経済的な問題。実際、万引きの犯行動機として「お金を払いたくない」が33.0%、「生活困窮」が30.0%と、経済的な問題をあげています*。

 *東京万引き防止官民合同会議『万引き被疑者等に関する実態調査分析報告書』 さらに日本人の長寿も理由のひとつだと指摘する声も。老後が長くなると、たとえ十分な余裕があったとしても「お金がどんどん減っていく」というのを目の当たりにし、節約から犯行に及んでしまうケースもあるといいます。

 日本人の給与が上がらないことが度々話題になっていますが、このままでは生活苦に見舞われる高齢者はさらに増えていくことが予想されます。それによって、微減傾向となっている万引きに手を染めてしまう人も増えてしまうかもしれません。

 語感から軽犯罪と考えられがちな万引きですが立派な犯罪。せっかく人生頑張ってきたあとに、このような哀しい犯罪に手を染めなくてもいいように、現役世代への支援もまた必要だといえるでしょう。



日本のみなさん、あなたは「奴隷」ですか?

2022-01-07 08:39:58 | 日本
あなたは「奴隷」ですか?

答えは奴隷です。

今は幸せな奴隷です。

ドラマ「女王の教室」の中で、国民は利口になってはいけない、TVばかり

見て、知恵を付けてはいけない。歯車として、働くだけで良いのです。

って?

疑問に持ちませんか?


そーすから

あなたは「奴隷」ですか?  

 めんどくさいのに出社したり、嫌な仕事で憂鬱になっていないでしょうか。

  そんなあなたに質問です。  

「あなたは奴隷ですか?」  どうでしょう。ちょっと考えてみてください。

 ● あなたは「奴隷」です。 

 では、答え合わせです。  

昔、アメリカでは奴隷制度があった時代がありました。

そのときの状況と照らし合わせてみましょう。  
「私は奴隷ではありません。だって『やりがい』がありますから」  そう答えた人。

残念ですが、アメリカでの奴隷も、「やりがい」は感じていました。 

 「奴隷」と言われると、ムチで叩かれながら汗水垂らして死にそうに働いている人を想像するかもしれません。

しかし、そんなやり方だと人は動かないと思った奴隷主は「優しくする」「対価を与える」ということをやり、モチベーションを上げさせて奴隷をこき使ったんですよね。  

その結果、奴隷主は「ほら、奴隷だって『やりがい』を感じて誇りを持って働いているじゃないか。彼らはいまや奴隷の立場を選んでいる。幸せじゃないか」という考えをするようになりました。 

 奴隷の人たちも、「初めは嫌々だったけど、今では居場所も食料もあって『やりがい』を感じている。

奴隷主も、いい人だ。だから私は幸せなんだ」と考えるようになりました。

  これって、日本にいて嫌がりながら出勤したり残業をして「やりがい」を感じて働いている人と、どこが違うのでしょう?  

僕には本質的に「同じ」に見えます。ある程度、サボったり自分のペースで働けるような「違い」はあるでしょうが、本質的に、「嫌々働いているけど、まあ、これも悪くない」と思っている点では同じです。

 ● 奴隷の幸せ、奴隷じゃない幸せ  では、奴隷ではない働き方とは、どんな働き方なのでしょうか。 

 警察官や介護士、清掃員など、「社会にとって必要な仕事をしている」のであれば、奴隷ではありません。

なぜなら、奴隷は「奴隷主や資本家が金儲けするため」に働いているからです。社会貢献ではなく、資本家の利益が優先されていますからね。

  あと、「社会にとってムダだけど、好きだからやっている」というのも奴隷ではないです。

YouTuberやメディア企業、娯楽産業のように、社会から消えても誰も困らない仕事があります。

それを好きで選んでやっているぶんには、奴隷とは異なる価値観で働いていますからね。  

ということで、嫌々いまの仕事を続けているようなら、それは奴隷と変わらないという話でした。

生活費を抑えて、「給料は少ないけど好きな仕事で生きていける」のであれば、それが本当の幸せだと思うんですが、みなさんは「奴隷の幸せ」を選びますか、それとも「奴隷じゃない幸せ」を選びますか? 

ひろゆき 本名:西村博之 1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。

《日本人同士の人身売買》1人あたりの値段は約2000円…上杉謙信の指示で始まった“連れ去り商行為”のリアル

2021-11-29 10:15:49 | 日本
二束三文で売られた人々
 永禄9年(1566)2月、小田氏治の籠る常陸小田城(茨城県つくば市)は、上杉謙信の攻撃で落城した。落城直後、城下はたちまち人身売買の市場になったという。
 その様子は『別本和光院和漢合運』に「小田城が開城すると、謙信の意向によって、春の間、人が20銭・30銭で売買されることになった」と記されている。この一文を読む限り、人身売買が謙信の指示に拠ることは明らかである。つまり、謙信の公認だったといえよう。おそらく城内には、周辺に住んでいた農民らが安全を確保するため逃げ込んでいたのだろう。戦争になると、農民らが城へ逃げ込むことは珍しくなかった。
 ちなみに20銭といえば、現在の貨幣価値に換算して、たったの約2000円にすぎない(30銭は3000円)。おそらく、雑兵たちは相当な数の女・子供(あるいは男も)を生け捕りにし、奴隷商人を介して売ることにより、利益を得ていたのだろう。まさしく戦争に出陣する「旨み」であり、将兵にとって賞与のようなものだった。なお、城下での攻防戦で、人や馬が連れ去られた例はほかにも報告されている。
 それにしても、20銭、30銭とはかなりの安値である。数が多いので供給過多となり、薄利多売になったのであろうか。フロイスの『日本史』によると、九州ではかなりの安値で売買された例が報告されている。売られた者は家事労働などに使役されるか、あるいはさらに転売されたのかもしれない。人身売買は、過酷な現実であった。また、連れ去られた人々は、金銭を負担することで買い戻されることもあった。
 こうした人々は、城下で将兵自身によって売買されたか、あるいは奴隷商人を介して売られたのだろう。奴隷商人にとって、どれだけの利益があったのかは、残念ながら判然としない。戦場では武器や兵糧を取り扱う商人のほか、奴隷を売買する商人も存在した(両方を担当していたかもしれない)。つまり、戦場における人の連れ去りは、大袈裟に言えば、一種の商行為として彼ら商人の懐を潤わせていたのである。
大坂の陣における乱取り
 乱取りは、以後の戦争でも止むことがなかった。徳川家と豊臣家の最終決戦の大坂の陣(慶長19年〔1614〕~同20年〔1615〕)でも、乱取りの実態を確認することができる。『義演准后日記』によると、慶長20年(1615)5月の大坂夏の陣で勝利した徳川軍の兵は、女・子供を次々と捕らえて、凱旋したことを伝えている。大坂城内には将兵だけでなく、普通の人々も逃げ込んでいたので、落城後はそうした人々を捕縛して連れ去ったのである。

徳川方に与した阿波の蜂須賀軍は、約170人の男女らを捕らえたといわれている。その内訳は、女が68人、子供が64人とその多くを女・子供が占めていた。40人程度が成人した男だったのだろう。捕らえられた女・子供が多い理由は、これまでの戦争と同じと考えられる。
「大坂夏の陣図屛風」(大阪城天守閣所蔵)は大坂夏の陣を描いた屛風絵で、逃げ惑う戦争難民の姿が見事に活写されている。左隻全面には、戦場から逃亡する敗残兵や避難民だけでなく、徳川軍が略奪・誘拐・首取りする姿が描かれている。なかでも注目されるのは、将兵に捕まった女性たちの姿である。将兵は戦いに集中せず、むしろ人やモノの略奪に熱中していた。それが彼らの稼ぎとなっていたからだ。そして、捕縛された人々は奴隷に身を落とすか、売買されたのである。
 こうした地獄絵図のような乱取りは、戦国時代を経て織豊政権期に至っても続き、さらに最後の大戦争となった大坂の陣まで脈々と続けられたのである。

信長公記』に見る乱取り・人身売買
 各地の戦場で乱取りや人身売買が横行していたが、織田信長の時代にも見られた現象である。以下、特に売春の例について確認しておこう。
倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史(星海社新書)
 天正3年(1575)、織田信長は越前国で蜂起した一向一揆を討伐した。その際、3・4万人に及ぶ人々が、殺害または生け捕りにされたという(『信長公記』)。殺害または生け捕りにされた人々は、将兵だけでなく農民や女・子供も含まれていた。生け捕りにされた農民や女・子供は連行され、奴隷のようにこき使われるか、または売買して金銭に換えられたに違いない。つまり、彼らは戦利品として扱われ、出陣した将兵にとっての賞与のようなものだったのだろう。
 ところで、信長が京都を支配しているとき、女性の売買が問題となった。『信長公記』天正7年(1579)9月には、次のような記事がある。
 去る頃、下京場之町(京都市下京区)で門役を務めている者の女房が、数多くの女性を騙して連れ去り、和泉国堺(大阪府堺市)で日頃から売っていた。この度、この話を聞きつけ、村井貞勝が召し捕らえて尋問すると、これまで80人もの女性を売ったと白状した。
 この女性は、門番の妻という普通の女性だったが、裏では女性の売買に関わり、少なからず収益を得ていた。この場合の女性を騙したという手口が不明であるが、数が80人というから尋常ではない。誰かが京都所司代の村井貞勝に密告したのだろうか。京都所司代には、京都市中を取り締まる役割があった。
 わざわざ和泉国堺で女性を売ったのは、商人が多い土地柄ということに加え、堺の商人にとってもその後の転売がしやすかったからだろうか。こうした話は、やがて織田政権下で京都所司代を務める村井貞勝の耳にも入った。織田政権下においても人身売買は禁止されていたので、このあと女性は厳しい処罰を受けたのである(その後、女性がどうなったかは不明)。以下、戦国時代における売春の問題について、もう少し考えてみよう。

室町・戦国時代の売買春
 戦場で捕らえられた人々のうち、特に女性の一部は売買春に従事させられた可能性がある。すでに中世においては、売買春のシステムが整っていた。以下、この点を詳しく確認することにしよう。
 傾城(傾国)という言葉があり、それは美人・美女を意味するが、転じて遊女を示すようになった。中国の正史の一つの『漢書』外戚伝には、「北方に佳人有り。(中略)一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」と書かれている。この記述を典拠として、傾城とは「美女の色香におぼれて城や国が傾く」こと、つまり国が滅びることを意味するようになった。中国の春秋時代(紀元前770~同403)における、呉王の愛姫・西施は「傾城の美女」として非常に有名である。
『漢書』外戚伝を出典として、傾城は日本でもたびたび遊女を示す言葉として使用されてきた。したがって、日本の史料であっても「傾城(屋)」と書かれていれば、間違いなく遊女あるいは遊女屋を示す。