丹 善人の世界

きわめて個人的な思い出話や、家族知人には見せられない内容を書いていこうと思っています。

赤目四十八滝~室生寺

2011年01月14日 | 個人史
春休みにクラス旅行が行われる。

僕の学校の生徒は、基本的に良家の子女が多い学校のようだ。
医者の子どもとか、社長の子ども等が多いみたい。
というわけだろう、旅行慣れしたのが多いようで、自分たちで
さっさと旅行計画を作ってしまう。

今から思えば、1年時の林間に文句を付けたり、修学旅行でも
お仕着せを嫌って自分たちで計画をして、下見を行って実行して
しまうのもそういったことから来ていたみたい。

僕のような田舎者にはとまどうことが多すぎた。

そんなことで、春休みにクラス旅行の計画も、彼らにとっては
ごく当たり前のように実行された。

参加者は何名だったのか、よく把握していない。写真から推測してもらおう。
もちろん写っていないのも多いし、個人が特定できる写真は
省いたので総数はわからないが。

忍者の故郷で有名な、伊賀の赤目四十八滝から室生寺へ回る旅行を
行う。

初日は近鉄沿線の赤目の駅から四十八滝を見物。
さまざまな滝は素晴らしい。
入り口にサンショウウオがいた。別名「ハンザキ」。半分にしても生きているという。白土三平の忍者漫画にはよく出てくる名前。今でも忍者が修行を
していそうな場所。

宿は近くのユースホステル。
こじんまりして落ち着いて高校生には良い。
夜は麻雀大会。ルールを知らない女子に男子が指導したり。

翌日は山一つ超えたところにある女人高野・室生寺へ。
普通は一旦電車の駅まで戻って、一つ電車に乗ってまた山奥に入るのだが、
そこは若い高校生のこと、直登コースで一山越えてしまおう、ということで、ちょっと厳しい山道を歩いて行く。運動が苦手な者にはちょっと厳しすぎたが、それも良い思い出。

雰囲気は実に良い。
昔、高野山が女人禁制であった頃、女子にも参詣できる霊場として開かれた場所。近年台風で天然記念物の樹木が折れてしまったが。

いつか、もう一度同じコースで行ってみたいとは思うのだが、夢のまた夢。