ひびこれこうじつ

とりとめなく、日々の覚書です。

白兎の受難

2020-07-19 15:38:41 | 日々のこと
因幡の白兎、という銘菓をお茶請けに、
おばあちゃんとぽんぽんとお茶にすることに。

「あら、因幡の白兎なんて、懐かしいわね、

『大黒さまの いうとおり
きれいな水に 身を洗い……』

っていう歌があったわねえ」

と、母が言うので、

「へえ、続きは?」

と、聞いたら、

「えーーーーと」
と、しばらく考えて、


『大黒さまの いうとおり
きれいな水に 身を洗い
ここにいなばの 白うさぎ
皮をむかれて あかはだか』

と歌ってくれた。

「へえ、その歌知らないなあ」
と言ってすぐに、ぽんぽんと、

「え?それ、大黒さま、ひどくない?」
「大黒さまのいうこと聞いたら、赤裸になってる!」
「あら?」

調べてみたら、おばあちゃんが1番と2番の歌詞を
巧みに混ぜていた。

「ああ、よかった」
「ウサギ、元に戻った」
「大黒さま、いい神様だった」


唱歌って、ほんとうにいい歌が多い。
この歌も、しみじみと可愛らしく、言葉も上品で、いたずらが過ぎたウサギが、
最後にちゃんと善き力に救われるという安心感があって、
ほっわほわの白兎になって、喜ぶ姿が目に浮かぶ。
こういう歌を歌ってほしいなあ(ダメだろうなあ……)

<大黒さま>

大きなふくろを かたにかけ
大黒さまが 来かかると
ここにいなばの 白うさぎ
皮をむかれて あかはだか

大黒さまは あわれがり
「きれいな水に 身を洗い
がまのほわたに くるまれ」と
よくよくおしえて やりました

大黒さまの いうとおり
きれいな水に 身を洗い
がまのほわたに くるまれば
うさぎはもとの 白うさぎ