未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

キャタピラ VS 四代目

2008年04月17日 20時11分57秒 | 今日のお仕事

 これは何かといいますと、簡単に言えば、キャタピラタイプ

のフローリングです。同業者の方はたまに見たことがあるのではないでしょうか?

今日はそんなキャタピラとの対決のお話。

本日も各、多方面にと、車を走らせ、お仕事をさせて頂いていました。

とある現場(表替えの現場)にて、空き家なのですが、畳の上に、キャタピラフローリングが・・・

当然、畳を引き上げるため、キャタピラを剥がす(巻き込む)のですが、このキャタピラ

「痛い

一回、一回、木目の隙間に、自分の手のお肉が挟まる。

ご想像、付きにくいでしょうが、とにかくの難敵。ゆっくりしようが、力任せにしようが

容赦なく、挟まる。とにかく痛かった。しかし本筋の話はこれから。

畳の上に、敷物を敷く場合が、ありますが、畳としては、あまりお勧め出来ません。

このお部屋も、キャタピラを剥がした後、異様な、畳表の表情をしていて、カビが生えていました。

臭いもカビくさく、畳としての機能は、失われていました。

生活スタイルの中で、お好みでこのような、タイプも、多々見受けますが、畳にとっては

良い状態とはいえません。又別のケースではよく、畳替えをして

「もったいないから」という理由で、畳の上に、上敷きゴザを敷かれる

ケースがありますが、本来の畳としての、機能(素晴らしさ)を逆に失ってしまうため

その方が、もったいないと考えます。

畳は、呼吸しています。呼吸が十分に出来ない環境では、畳として、機能しないばかりか

余計な、生活環境の悪化を引き起こす恐れがある為、畳の上には、なるだけ何も

敷かない事を、お勧めします。畳が、良い環境で、呼吸をしている時

そこには、素晴らしい効能を秘めた「自然空気清浄機」としての役割を、力を、

発揮してくれるでしょう。畳には素晴らしい力が秘められているのです。

畳業を携わる者として、ずっとアピールしていきたいですね。

P.S

  

午前中、仕事で築地にいったので、私の秘密ポイントでちょっと休憩してました。

私は、昔、よくバイクで、この海でスズキ釣りをしてました。

一回も釣れませんでしたけど・・・