ご無沙汰しております。我がブログももはやコラム的な仕様になってまいりました。
寒さが厳しくなって参る中、皆様におかれましては、いかがお過ごしの事でしょうか?
まだまだ、インフルエンザも気が抜けない時期にて、どうぞ御身体、御自愛下さいませ。
さて、今年も残りわずかになって参りました。当社(株)金井畳店も私も、家族も、何とか
体調も維持し、日々を過ごしております。この霜月は、個性溢れる、お仕事を多々させて
頂いております。感謝の気持ちと共に、これからも、一つ一つのお仕事に、精一杯
温もりを込めれるように、努力し、励んで参りたいと、存じます。簡略的な御紹介になるかと
存じ上げますが、どうぞ宜しくお願い致します。
こちらのお仕事は、以前お仕事をさせて頂きました、お寺様より、御注文頂きまして
繧繝畳縁による畳台を製作させて頂きました。普通の畳の厚みより厚く製作されています。
繧繝錦の紋様に合わせた形での、製作をさせて頂きました。
この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。のちには皇族一般が用いるようになりました。また神仏像などでも用いられています。畳縁の中で位が一番高く、その気品ある趣きに、とても神々しい美しさを感じます。
時間を忘れさせてくれる、お仕事になり、楽しく、又、勉強になりました。
経験をさせて頂けることに、心より感謝し、これからも精進して参ります。
この度は誠にありがとう御座いました。
この畳表は、琉球畳表と申しまして、大分県国東半島で製職された畳表です。
この琉球畳表とは、別の名を七島表とも呼び七島表は、カヤツリグサ科に属する多年性草本、「七島イ」を原料として作った畳表で、 「七島イ」は「琉球イ」、「三角イ」とも言われ、普通のい草の断面が、丸いのに対し三角形の断面を持ち、これを半分に裂いて乾燥させ選別した上で麻糸を経糸に織り上げます。この畳表は耐久性があり火気に強いため、昔から柔道畳や農家作業場呉服屋の畳にヘリをつけずに使われていました。現在では畳のヘリ(畳の淵)が無いものを多く、琉球畳と呼ばれる傾向にあり、普通の畳表でも琉球畳と呼ばれているのが現状です。正確には、琉球畳表を使用した畳を琉球畳と考えその他の畳表を使用した畳縁のない畳を、へり無し畳と考えています。琉球畳表「七島イ草」の由来としては、琉球地方の七つの小島に自生していたので、その名がついたと言われています。実際にはその名の由来の沖縄県では畳表として製職されておらず、現在、国内産では大分県国東半島にて製職され、肌触りはなめらかですが、しっかりとした堅さがあるために粗く、素朴な風合いが、心地良さを生み出しています。
子供の頃に良く見ていた、琉球畳表。本当に懐かしく、とっても愛情のこもった畳表でした。
この畳表を使用して、畳半分の、半帖敷きで、互い違いに敷きこむと、市松模様にお部屋が見えます。
肌触りは本当に滑らかですが、畳の目としては普通の畳表の目より粗く、又、堅く
素朴な、お部屋全体を、暖かく包み込むような、心地良さを演出してくれる畳表です。
是非、琉球畳表を御希望の際には、国内産琉球畳表を、ご検討頂けましたら、幸いです。
この畳のお部屋は、真ん中の畳がへり無し畳になっています。
一本縁と呼ばれていますが、畳の縁(ふち)通しが重なり合う事が無く、すっきりしてみえます。
各言う私の家も、この様な形態になっておりまして、昔より、下町のお宅には、この様な
形態を、粋とするところがございまして、昔より、多くのお客様に愛されているお仕事になります。
さて、此度の一綴り。サブタイトルに意味不明な文言が・・・
畳のお部屋(和室)が減少している昨今、和室では無いお部屋に畳を敷き詰めるお仕事が
増えてきているのも現状です。様々な住環境、又、用途があり、その中で畳をチョイス
して頂ける事は、とっても嬉しいです。畳としての機能を発揮し、畳の素晴らしさを感じて
頂けたら、とっても幸せです。そんな、様々なニーズに合わせた形でのお仕事の御紹介です。
この霜月、変形した畳の製作に没頭しました。確かに採寸時には神経を使いますが
畳が敷き詰められ、和室とは程遠い空間であっても、畳を敷き詰め、その香りと共に
畳の素晴らしさを、再確認させて頂きました。畳をチョイス(検討)して下さった事。
畳が必要とされている事。お客様の様々なニーズに、これからも全力で、お答えして参ります。
そして畳の素晴らしさを、常に、ご提案出来る様に、しっかりと準備し、励んで参りたいと
思います。
さて今宵の結びに、私事で恐縮ですが、この霜月。一つの試験を受けて参りました。
趣味のお話なのですが、大人になってから、興味を持ち、大変に尊敬申し上げる先輩の
影響もございまして、「江戸歴史検定3級」を受験して参りました。卑しくも、当ブログにて
自ら「江戸っ子」と名乗るくらいですから、ハードルは高めですが、見事に惨敗致しました。
日々が重なるごとに、悔しさがこみ上げて参ります。勉強不足が否めないですが、
この悔しさを羽根に、来年こそはと意気込んでいます。
江戸の文化・風習など、このブログを通じて、御紹介しながら、勉強して参ります。
悔しさが合間って、来年「坂本竜馬 幕末検定」【3級・脱藩】に併願で受験する事を決意。
受験受付を完了致しました。結果はいかに・・・
そんなこんなの霜月も、しっかりと歩んで参ります。(ながながで恐縮です)