未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

シャッター開けるとそこは・・・祭り。

2010年03月09日 21時35分45秒 | 思い出し笑い

今晩は。夕方、とっても寒くて、シャッターを閉めて作業をする事に。動いているので冷気

さえ入ってこなければ問題ないのですが、先程、工場から出てビックリ。たぶん今年一番

寒いですね。雪の降り方もやや本気の気がして、ちょっと引き気味です。

明日路面の凍結など心配です。東京は雪が降ると、成れていないせいかすぐマヒしがちです。

気を付けねばなりませぬ 雪を見るといつも思い出す事があります。

時間にして約一年位、畳床の製作を勉強した、福島県 喜多方市での修行時代。

よく思い出します。その場所は喜多方市街地でもなく山形県よりの山中にあり、雪の

降り方も、私は生まれてこの方、体験したことも無い降り方で、最初の内は、珍しく

楽しげに雪を捉えておりましたが、数日もすると自然の厳しさに恐怖すら感じた次第です。

朝早くから、通われてこられる社員様の駐車スペースを確保するため、暗いうちから

雪かきをし、やっと確保し、朝食をとり、表をみると、駐車スペースが無くなっている

又、雪かきを繰り返す。敷布団を2枚かけて、靴下を履き、異様な厚着で眠った日々。

そんな楽しくも過酷な日々は続きました。雪が降る季節の前に、窓ガラスを木で囲い

雪の重みで、割れないように対処したり、春先には、工場の屋根のメーター級の

雪下ろし。自然相手の厳しさ。色々勉強させて頂きました。同じ釜の友人で、私ともっとも長く

一緒に修行した、心の友は、雪国の出身で、同じく屋根から、雪降ろしをしたとき、無駄な

動きばかりで、異様に疲れている自分と、スイスイサイコロみたいにして、私の数倍以上

雪降ろしをしている友人をみて、こんなにも違うのかと驚愕した思い出があります。

雪を見るといつもあの頃を思い出す四代目でした。

P.S

四トントラック一杯に、稲ワラを積み上げ、その上に寝転び、秋の空と風、を堪能した毎日。

そんな、忘れられない思い出が多い福島での修行時代でした。

 


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