いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

大国神社 幹に咲くソメイヨシノ

2008-04-02 00:14:34 | 時の話題
大国神社(だいこく・じんじゃ)は、人気スポット六義園の近くにあります。六義園は南口へ出ますが、大国神社は北口になり、塀で囲まれた傾斜地の下に慎み深く鎮座している小さな神社に気付く人は少なく、素通りしています。

そう言う元気印も「染井霊園」からの帰りに、鳥居前にいる数名のカメラマンの姿が目に留まらなければ、幹に咲くソメイヨシノに巡り遇わないで、駒込駅北口へ向かってまっしぐらでした。

徳川家斉(いえなり)は、天明7(1787)年、徳川十一代将軍職に就任します。その前に、家斉は鷹狩りの帰りにここへ立ち寄っていますので、家斉の出世に因んで、出世大国、日の出大国と呼ばれるようになったとの伝聞が残っているようです。家斉が大国神社の信仰者であったことは、由緒書(ゆいしょがき)に記載されていますので、伝聞は前向きに評価しています。

由緒書の説明を続けます。
神社の創設は、天明3(1783)年、神社として体裁を整えたのが明治12(1879)年、昭和20(1945)年4月13日の空襲で本殿以下五棟が焼失したので、本殿・拝殿・鳥居。神灯門は戦後に建て現在に至っています。

境内にあるソメイヨシノは、本殿などを復興した時に植樹したと推測されるので、樹齢は50年を越えている筈です。それは、鳥居の左側にある保存樹木「第436号」「第437号」に指定されたソメイヨシノです。その2本は、幹が神社境内から堀を越えて歩道に張り出しているため、満開の花を付けた枝が境内に見当たりません。見学者の目線が幹に咲いている花に向くのは自然の流れです。

保存樹木「第437号」の花(写真)は、可憐で水みずしく、元気そのものです。六義園の枝垂れ桜、染井霊園で満開のソメイヨシノとは違う生命力を感じます。

「元気印の立場は保存樹木に指定されたソメイヨシノです。孫たちの花を咲かせる役割は親に任せて、幹に咲き誇る花のように、自分自身がひと花咲かせる気魄を持って生きる目標を立てる、悔いのない生涯にするための自分史を書き始めませんか」

日本人の平均寿命はこれからも伸びるでしょう。今日から10数年以上も続くシニア時代を生き抜く自分史のシナリオを創作する。
そこには、自立して生きるために努力するほろ苦い時間と、それを克服した時の達成感に浸る充実した時間が共存しています。

シニア時代に突入した7年前、自分史の起承転結を考えようかなと思いつつ、シナリオの原稿用紙は真っ白のままです。

「幹に咲いたソメイヨシノは、あなたの出世花、日の出花かも知れませんよ」
ボケ封じ観音さまが激励してくれます。

「現役を卒業した元気印には、無縁の話でしょう」
「シニアに求められているのは、明日への夢を描き、希望を抱く気概でしょう。超高齢化社会を生き抜くのに欠かせない心構えですよ。日々の積み重ねが自分史になるのです」

緩んだネジを元に戻そうとしない元気印の生活習慣を、ボケ封じ観音さまは飽きもせずに観察して、毎日欠かさず助言してくれるのです。ボケ神が取り憑く前に緩んだネジを締めよう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする