世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【ふじもん世界放浪「放学記」第2章中米編 中南米バスパニック・第1位!】

2013-09-18 15:06:50 | 日記
2013年9月17日。

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《バスでパニックになるということは、そもそもバス乗ってこその話ですよね。しかし、そのバス自体が存在しないとしたら・・・?(笑)この画像は、チリとボリビアの国境での一コマです。何とかここまで辿り着けましたが、たくさんのドラマがありました・・・!》


【中南米強者バス・第1位:チリ、カラマ~ボリビア、ウユニ「そもそもバスが来ねぇじゃねぇか!!!」事件】


これについての詳細は、過去に一度ブログに書かせていただきましたが、やはりパニックという意味ではこれが一番です!

そう、忘れもしない。あれはチリのカラマでの出来事だ。僕はボリビアのウユニに向かうバスのチケットを前日のうちに購入しておいた。

チケット売り場のおねーちゃんはとってもいい感じで、「明日は朝5時半にここに来て下さい。寝坊しちゃダメですよ。」みたいなことを言ってくれるくらい、気の利いたおねーちゃんだった。


いや~しかし参りました。まさか次の日の朝、張り紙一枚であんなことになるとは・・・。


バスの出発時間は6時。5時半にはバスターミナルに来てくれととのことだった。僕は遅れることなくしっかり目を覚まし、5時15分にはホテルを出て、バスターミナルに向かった。

しかし事件はそこからだ。バスターミナルの入り口になにやら張り紙が・・・。

スペイン語なのでさっぱり分からないのだが、英語に似ている表記も結構多いので、想像がつくときもある。

そして地元の人たちもなにやらざわざわしている。これは嫌な予感が・・・。

その張り紙には「サスペンド」と読み取れる言葉が書いてあった。

「サスペンド・・・サスペンドだと?バスが来ないっつーのか?」

いや~これには参ったなぁ。今だから笑い話で話せますが、マジで参りました。だって朝5時前に起きて準備して、そんで挙げ句の果てには張り紙一枚で「今日はバス来ません」ですからね。なんだそりゃ!ですよホントに。


さて、これには本当に困り果てました。外はまだ真っ暗、そして寒い。もうどうしようもありません。このまままた同じホテルに戻るのか?それとも他にも手があるのか・・・?

さぁどーするのか、俺?

ということで、詳細はぜひ以前の僕のブログを見て下さい!(笑)

6月半ばころのブログにその後の僕の行動が書かれています。我ながら、思い切った行動でこのピンチを乗り切りました!(笑)以下がその時のブログ記事なので、ぜひ見て下さい~!

http://blog.goo.ne.jp/team-nondakure/e/50e5a06f4750bca872699270ccd7cdc7


いずれにしても、こんなことって日本じゃありえないですよね。もし仮に何らかの理由でバスが出ないにしても、張り紙一枚張っておいてスタッフも誰もおらず、あとは知りませ~ん、なんて。日本って素晴らしいなぁと感じた大事件でもありました!

「教訓!海外バックパッカーの旅はあらゆる事態を想定せよ!日本ではありえないことが普通に起こることを肝に命じよ!」

2013年9月17日。雨が降り、やたらと寒いメキシコシティの日本人宿にて。

【ふじもん世界放浪「放学記」第2章中米編 中南米バスパニック・第2位!】

2013-09-16 10:13:24 | 日記
2013年9月15日。


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《基本的に中南米は暑い地域が多いです。ですから、バスに冷房は有り難いのですが・・・何事にも限度ってもんがある!そう、そんな限度を超えたバカヤローなバスが第2位にランクインされました!(笑)》


【中南米強者バス・第2位:ベネズエラ、サンタ・エレナ~シウダーボリーバル「恐怖の冷凍庫バス」】

中南米の、特に南米のバスは冷房がきついことで有名だ。そのことはガイドブックにも書いてあるし、旅人はもちろん地元の人もよく知っている。もちろん僕も知っていた。

でもさ、いくら冷房きつめだっつったって、限度ってもんがあるべ!何事にも限度がさ!


そう、忘れもしない。あれはブラジルとの国境の街、サンタ・エレナからシウダーボリーバルという街に向けての夜行バスでの出来事だ。

シウダーボリーバルはあの有名な「エンジェル・フォール」への起点となる街で、僕はそのエンジェル・フォールに向かうため、まずはシウダーボリーバル行きのバスに乗ったのだった。

「ベネズエラのバスは冷房がきつい」との話は十分に知っていた。だから僕は長袖シャツだけでなく、寝袋までバスに持ち込み、万全の準備をした。(はずだった)

しかし、やつは強かった。まさかそこまでの攻撃力を備えていたとは・・・!


午後8時、予定より30分ほど遅れてバスが到着。ちなみにベネズエラのバスが出発と到着が予定通りだったことは一度もない。ま、それは余談なのですが(笑)。

僕はバスに乗り込み、自分の座席についた。隣には、ブラジルとベネズエラの国境で出会って仲良くなったイギリス人のベン君。その他の席もいっぱい。パンパンの夜行バスだ。


走り出してしばらくすると、ガンガンに冷房が効いてきた。まぁそれは予想通り。何の問題もない。

しかし、時間が経つにつれ・・・おいおい。ちょっと待てよ。

「いくらなんでも寒すぎだろ?」

寒い。マジで寒い。

フリースを着込み、寝袋に包まっても、まだ寒い。隣のベン君はパーカーのみで、若ハゲも相まってか(笑)、余計に寒そうだ。



いや、ちょっと待て。ホントに寒い!

周りのベネズエラ人も騒ぎ出した。やはりこれは尋常じゃない。

中には座席シートのちょうど頭が当たる部分にかかっている布を取り外し、自分の腕などに巻き始めるおっさんまでいた。こいつはやばいぞ。

でも僕は、比較的楽だった。そう、僕には寝袋があるのだ。隣のベン君には申し訳ないが、僕は何とか寝袋パワーのおかげで眠りに付けそうな気配を感じていた。


しかし、ここから事件は起きた・・・。

何時頃だったであろうか。僕は額が濡れているのを感じ、目が覚めた。

「あれ?なんだこりゃ?」

な、なんと!あまりのバスの冷えっぷりに車内が結露し、なんと天井からちょうど僕の頭の上にポタポタ落ちてくるではないか!

それもかなりの量だ。よく見たら、寝袋がかなり濡れているではないか・・・!

しかもついてないことに、どうやら水が垂れてくるのは僕の座席のところのみのようだ・・・なんだそりゃ!



とりあえず手で水をバーッと拭き取る。まぁ拭くというより押し流すだけなのだが。しばらくはそれで持つのだが、またしばらくするとポタポタ・・・。

「あかん、最悪や。マジで凹むわ・・・。」

眠いことは眠い。さぁどうする俺。

よし、寝袋は後で乾かせばいい。とにかく頭まで潜り込んで、今日はそれで寝よう!


その後数時間、何とか寝ることは出来たが・・・おお、マイ寝袋よ・・・!

ビッショリではないか・・・!


でも君の犠牲のおかげで、僕は何とか寝ることができたよ、ありがとう寝袋くん!

でも隣のベン君は、寒さのあまりあまり寝られなかったようだ。大丈夫、オマエだけじゃない!現地の人だって苦しんでいたんだ!


ちなみに翌朝からは冷房が切られたらしく、今度は逆に暑くなってしまった。でもあんな「冷凍庫車内」よりは100倍良い!いくらなんでもあれは寒すぎだ!

だいたいバスの中が結露して水が垂れてくるって、どんな状況やねん!!!理解不能です!!!


でも一番の疑問は、なぜベネズエラの人たちはあの寒さに文句を言わないのだろう?不思議だ・・・。

「教訓!いついかなるときでも、長距離バスに乗るときは極寒を想定せよ!」


2013年9月15日。独立記念日のお祭りが間もなく始まる、サンクリストバルの安宿にて。

【ふじもん世界放浪「放学記」第2章中米編 中南米バスパニック・第3位!】

2013-09-15 13:18:22 | 日記
2013年9月14日。


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《旅の移動の主役は、なんと言ってもバス。南アメリカ大陸最南端からここまで、幾度となくバスのお世話になってきました。しかしこのバス、一筋縄ではいかない強者がけっこういるのがこの中南米!そこで今回から3回に渡って、僕がこれまでに苦労した「中南米の強者バス・ベスト3を紹介したいと思います!》


【中南米強者バス・第3位:ボリビア・ラパス~ペルー・リマ「恐怖のウンコ居残りバス】


今にして思うと、このバスは鬼門だった。

以前ブログでも紹介させていただいたが、半日中国映画の放映で憤慨したのもこのバスだった。

しかし今回は映画の話ではない。実はこのバス、もう1つマジで困ったことがあったのだ!


そう、忘れもしない、あれはペルーに入国してしばらく走ったときのことだ。僕はふと、ウンコちゃんの気配を感じた。

南米の長距離バスは、ほとんどトイレがついている。日本だとバスにトイレが付いているという感覚はあまりないかもしれないが、10時間以上走ることが当たり前の広大な南米では、トイレがあることはある意味常識なのだ。

ウンコちゃんが「出たい出たい」と言いだしたら、そりゃ出してやった方がいいですよね?色んな意味で。僕は徐にトイレへと向かった。


これが失敗だった。今にして思えば、ちゃんと流れるかどうか事前に確認すべきだった・・・。

と言っても、今さらの話なんですけどね(笑)。そのときはウンコちゃんが出口で騒いでいるし、そりゃ早く脱出させてあげないと。当たり前ですよね。

ということで、僕は揺れるバスの中で上手いこと腰掛け、ご希望通りウンコちゃんを外の世界に脱出させてやった。

出すもん出したら、あとは流すのみ。さて、流すボタンを・・・。

あれ、流れねぇ。水が出ねぇ。やべ、マジか!このボタンじゃねぇのか?

焦る僕はあっちこっちボタンを探す。が、どうやらこれしかない。

マジか、これはヤバイぞ。公衆便所ならこのままバイバイできるが、ここはバスの中。まだあと何時間も密室じゃないか。


しばらく悩んだが、でも仕方ない。流れんもんは流れん!

だってさ、俺は悪くねぇぞ。そこに便器があったから、俺はウンコしただけだぜ。便所はウンコするためにあるもんだべ。俺はやるべきことをやっただけだぜ。ちゃんと仕事しねぇあいつが悪いんだぜ。

と開き直ったもの、やっぱり気まずい。人にウンコ見られるのって嫌だし。(当たり前か)

しかしいつまでもトイレに籠っているわけにはいかない。出るしかない。せめて誰もトイレ待ちしていませんように・・・。


そんな僕のささやかな願いも、ドアを開けた瞬間に見事に打ち砕かれた。

ドアの前にはおねーちゃんが待っているではないか・・・。しかも最悪なことに、欧米人の観光客・・・。さらに中途半端に綺麗な感じのおねーちゃん。

「うわ~マジか・・・俺のウンコばれるやんか・・・!」

しかしもう打つ手はない。唯一あるとすれば「そのウンコ、俺のじゃねーぜ。俺が入ったときからあいつはそこにいたんだぜ」という表情と雰囲気を全力で出して、はぁ~みたいなノリで席に戻るしかない。

僕は席に戻った。そのおねーちゃんはどうするのだろう、俺のジュニアの上からかましてしまうのだろうか・・・などと考えていたが、速攻でおねーちゃんはトイレから出てきた。


チラッと僕を見た。(気がした、たぶん)

あ~気まずい!ホント気まずい!


「おいおい、あのアジアン、ウンコ残していきやがったぜ」とか思ってんのかな~。

違う、違うんだ!俺だってわざわざそんなことで自分の存在をアピールする気なんてなかったんだ!やつを外の世界に行かす術がなかっただけなんだ・・・!

しかしそんなことを自分から聞けるはずもないし、向こうから聞いてくるはずもない。ほどなくして、バスは休憩のために数十分停車することになった。

すると運転手はまず初めに、トイレのタンクに水を入れ始めた。どうやら例のおねーちゃんが伝えたのだろう。しかしその伝達の内容が、ただ単に「トイレが流れませんよ、水がないんじゃないですか」だったのか、それともそれにプラスして「アジアンがウンコたれて残していきやがったぜ」という内容も伝わっていたのか、今となっては知る術もない・・・。


でも僕は心の中で力強く繰り返す。

「でもさ、俺は悪いことしてねーぜ!そこにトイレがあったから、ウンコしただけだぜ!悪いのはタンクに水を入れておかなかったバス会社だぜ!俺は当然の権利を行使しただけだぜ!」

いずれにしても、残りの数時間はメッチャ気まずいバスの旅になったのでした
・・・。

「教訓!バスでのウンコは事前に流れるか確認すべし!」


2013年月14日。雨上がりでやたら冷え込むサンクリストバル・デ・ラスカサスの安宿にて。

【ふじもん世界放浪「放学記」第2章中米編 「ナンデタビシテマスカ?」】

2013-09-13 13:13:01 | 日記
2013年9月12日。


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《爽やかな風、安らかな海、ゆったりと流れる時間・・・。小難しいことを抜きにして純粋に考えられた時に、初めて一番大事な原点に戻れるのかもしれない。それは旅であってもそうでなくても・・・。》


ちょっと振り返ってみた。

ちょっと気持ちを変えてみた。

そしたら、すごく楽になった。



僕の旅の目的。

日本の若者に、世界への興味と日本への誇りを持たせたい。

それが一番の目的。

そのために・・・

本を書こうとしていたり、フェイスブックに投稿したり、ブログを書いたり・・・。

それが手段。


好きでやっていること。だから楽しい。

でも時おり、ちょっと苦しくなる時がある。

ちょっと追われてる感を感じる時がある。



なんでだろう。考えてみた。

焦るんだよな、ネタを探そうとして。

手段が目的になっちまうんだよな、「やらなきゃ、やらなきゃ」ってなっちまって。

すると、楽しくなくなる。何だか仕事に追われているみたいに・・・。


グアテマラで出会ったゆーすけさん(ゆーすけさんについては以前のブログをぜひ読んで下さい!)の一言。心に響いた。

「仕事は常に先を読み、先手先手を打つことが善しとされるけど、旅は判断を遅らせるのが良いと思う。感情の赴くままに・・・」


僕は旅をしている。

これが仕事ってわけじゃあない。

これからの仕事に繋げていくための旅ではある。でも旅自体が仕事というわけではない。


追われてどうする、俺。

先手先手ばかり考えてどうする。



僕はこの旅の中で、「世界で生きる日本人」へのインタビューや訪問を1つのテーマに置いてきた。

すると、追われるんだよな。

「次はどこに行こう。何か探さなくちゃ」って。

「世界で生きる日本人」の方にお会いしてお話を聞かせていただいたりすると、メッチャ楽しい。刺激になる。お会いするまでの手間や苦労も一気に吹き飛ぶ。

でも、実際にお会いするまでは「追われている」感があったりする。

やりたいことをやっている。でも、あくせくしてしまう。

すると、何かが乱れるんだ。

自然体じゃない自分になってしまう。上手く言えないんだけど。


ちょっとそれを捨ててみた。

ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラ、ベリーズ・・・ちょっと捨ててみた。

そしたら、すごく楽になるんだな。

なんだか、心が原点に戻るんだな。


そうだ、俺の旅の目的は「日本の若者に、世界への興味と日本への誇りを持たせたい」かもしれないけど、それには原点がある。

自分自身が旅が好きだということ。

それを見失うから、ブレるんだよな。



たとえばプロ野球の選手だってきっとそうだ。

「野球を通じて、子ども達に夢や希望を与えたい」と誰かが言ったとしても、きっと原点は「野球が好き」のはずだ。

なんて単純な話。なんて簡単な話。

でも、なんてブレやすい話。


「なんでそれをしているの?」に囚われすぎると、「原点」を見失う。

でも「原点」だけに留まっていると、「なんでそれをしているの?」を見失う。



ああ、なんと単純で困難なことか。

ここんとこ、原点を忘れていたかもな。

学びだなぁ。毎日が学びだ。


常に心に置いておこう。

「目的とか手段とか小難しいこと抜きにして、好きだからやってるんだ」っていう大事な大事な原点を。


2013年9月12日。ベリーズ・キーカーカーのとっても雰囲気の良い安宿にて。

【第2章 中米編 「旅に出るとは何なのか。」熱きニッポンの旅人レポートVOL,2】

2013-09-12 10:20:21 | 日記
2013年9月11日。

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《世界を巡ること間もなく4年・・・!僕とは最初メキシコで出会い、次にグアテマラで出会い、そして今度は一緒にアメリカを横断するkazuさん。kazuさんはどうして日本を飛び出したのか?その生き方にも、今の若い日本人にはヒントになるものがあると思うんです。今回は、kazuさんの「魂」を少しだけ紹介したいと思います!あ、ちなみにこの唐揚げは、僕の誕生日プチパーティーの日にkazuさんが揚げて下さっているシーンです~!(笑)》


Kazuさんと初めてお会いしたのはメキシコのカンクンだった。一晩だけ一緒だったのだが、まず僕はその旅の期間の長さに驚いた。なんと、もうすぐ4年・・・!それはすごい!

そしてkazuさんのお誘いで、「あいのり的アメリカ横断チームジャパン」に僕も参加させていただくことになった。お互いどこにいるかとの連絡はしていなかったのだが、偶然にもグアテマラのアンティグアの安宿でバッタリ再会!一緒にご飯を作ったり軽く(重く?)飲んだりしながらお話をお伺いし、ぜひともkazuさんの生き様を紹介したいと思ったのだ。


Q:kazuさんは、どうして旅に出ようと思ったのですか?

A:直接的なきっかけは、本屋で世界一周した人の本を読んで影響を受けたことなんです。僕はそれまでずっとサラリーマンをしていて、本当に忙しく日々過ごしていた。仕事に追われる日々でつまらない人生やなぁ〜なんて考えたりして。

僕にとって海外旅行というものは「金を使って贅沢をするもの」みたいな感じがありました。その裏できっとバックパッカーみたいなスタイルの人もいたんでしょうけど、全然知らなかったんですよね。だから僕は、そんな大金を使って旅行することとは、ずっと縁のない生活をしていました。


Q:でも、そこに本の影響があったんですね?

A:「うわ~、すげぇなぁ!」って思ったんです!俺もやってみたいって。でも、いくらかかるのかなぁと思って調べてみたら、なんと1年で100~150万円で世界一周できると書いてあったんですね。それを見て僕は、「え、全然安いやん!」と思ったんです。それなら俺でも行けると!幸か不幸か仕事ばっかりでお金を使う時間もなく、小金だけは貯まっていたんです(笑)。


Q:なるほど。しかし仕事を辞めるというのは勇気のいる選択でしたよね?

A:本当はいつか独立しようと思っていたんです。でも不況が続き、勇気もなく、そんなチャンスはなかなか見いだせなかった。そして歳を取ってくると、少しずつだけど給料も上がってくるし、後輩もできるし、居心地が良くなってくるんですね。そこを抜けることには確かに勇気が要りましたけど、たった一度の人生、人と違うことをやってやろう!と思って旅に出る決心をしました。まぁ大袈裟ですけど。


Q:実際に世界を流れていて、以前と変わった意識などはありますか?

A:「日本人」であることをとても意識するようになりましたね。どこにいても自分は日本人として見られるわけですから、どう振る舞うべきなのか、常に考えてます。

そして若い世代には、ぜひ日本を飛び出してほしいですね。外から日本を眺めて、世界のことも日本のことも学び、そして日本を良くするという志で日本に帰って来てほしい。そういう人材が育ってほしいですね。


仕事に対してどう接するのか、働くことの目的は何なのかなど、仕事を通しての「生き方」そのものについて悩んでいる日本人は多いと思う。そのような人に、Kazuさんの考え方、行動、生き様は1つの参考になるのではないのだろうか。

日本人としての意識や、若者には世界を飛び出し日本に帰って活躍してほしいという願いなどは、僕も全く共通するものである。僕も日々旅をしていて、同じことを常々考えている。

各国で色々な日本人の方にお会いするのだが、ある程度年齢が上になり、仕事を辞めてまで世界に飛び出している人には、考え方は違えども共通する「覚悟」と「熱さ」があると僕は思う。数か月あるいは数年世界を流れるということは、並大抵の意識では行動に踏み切れないことである。世間はそれを良しとして見るはずもないことは承知のはずであるし、リスクだって大いに存在する。しかしそれでも、その行動をしている。踏み切っているのだ決断をしているのだ。

価値観は人それぞれである。自分に合うとか合わないとかはあるだろう。しかし、合う合わないを抜きにして、そのような「決断」と「行動」をした人の「覚悟」から学べるものは、大いにあると僕はあると思うのだ。



Kazuさんとは、北アメリカ大陸で長いことご一緒させていただく。とっても楽しみだ!色々なお話もきかせてもらおう!と、僕は思っています!


2013年9月11日。爽やかな風が外は吹いているけど、部屋の中は暑くてしょうがないベリーズシティの安宿にて。