2013年9月1日放送 夢の扉
こんなことを考えている人がいるのですね。驚きました。
世界で初めて、疲労のメカニズムを解明し、疲れを 数値化することに成功した、医学博士大阪市立大学 特任教授渡辺 恭良さんが今回の主役でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/c6/76ba05b897dbf9e388e11fbf42c8b1b3.jpg)
身体の異常を知らせる 三大生体アラーム、「痛み」、「発熱」、「疲労」。
このうち、日常的に症状が出る「疲労」は、見過ごされが ちです。
疲労は重大な疾患が潜む可能性もあるが、 これまで、客観的な診断法 は確立されていませんでした。
疲れとは何か? 、なぜ、疲れるのか―? 。
これに真正面から挑み、疲労のメカニズムをで解明 したのが渡辺教授です。
1999年、疲労研究は国家プロジェクトとしてスタートし、渡辺教授を中心とする研究チームは、疲労の主な原因 物質とされてきた「乳酸」が、 むしろ疲れを取る役割があり、別の物質が疲労の 原因であることを証明しました。
さらに、疲労回復に絶大な効果を発揮する、物質にたどりつきます。
それはイミダペプチドというもので、これを1日200mg摂取し続ければ疲労の回復に効果があるそうです。
イミダペプチドが豊富な食材は、マグロ切り身1日80g、鶏のムネ肉1日100g食べれば疲労回復に効果的だそうです。
そしてさらに、採血のように患者 に負担をかけずに、手軽に且つ より高い精度で、疲労を数値化することに挑みます。なんと測るの は「自律神経」です。
自律神経は、呼吸や血液の循環などを司る神経です。
渡辺教授は、この自律神経の変化をはかることで、心身の疲労を数値化できると考え、画期的な疲労度計を完成させました。
疲労計を体感した人は、疲れが数値化されたことに驚きと興味津々でした。
労働者の疲労具合を知ることは、過労死を防止させる企業にとっても大事になります。
まずは一般検診項目に入れて欲しいと思います。