海外のよりすぐりのドキュメンタリーを放送する「地球ドラマチック」、今回9月21の放送は「バングラデシュ“船の学校”で村を救え!」という、かなり衝撃的な社会番組です。
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「バングラデシュは世界で 7番目に人口が多い国であり、都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い。ベンガル湾に注ぐ大河ガンジス川を有する。豊富な水資源から米や ジュートの生産に適し、かつて「黄金のベンガル」と称された豊かな地 域であったが 、インフラの未整備や行政の非能率から、現在はアジア の最貧国に属する 。近年は労働力の豊富さ、アジア最低水準の労働コ ストの低廉さに注目した、多国籍製造業の進出が著しい」国です。Wikipedia
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海抜が低いバングラデシュは、このさき20年間で国土の2割が水没すると言われ、既に住めなくなった村もあります。
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建築家のレズワンは、年に数百もの学校が沈む現状を何とかしようと、廃船を改造した学校を建造しました。ソーラーパネルでパソコンも使用可能です。
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世界とつながる機会を得た子どもたちは大きな夢を抱くことになります。レズワンはさらに“浮かぶ”図書館や病院なども 船を改造した学校を建造します。
船の学校で学ぶこどもたち
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電源をわずかな料金で分けてもらい、勉強するこども
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病院船、中で医師による診察も行われる。
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2階船で、1階は子どもたちが勉強
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2階では大人たちが農業の勉強
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一方、バングラデシュの問題は地球温暖化と切り離せません。
気候学者は、今日のバングラデシュの問題は、世界の消費性向が原因であると言います。
水没した村を捨て都会に避難する人びとが毎年50万人にもおよび、新たな社会問題にもなっています。
都会に逃れ粗末な住居に住まざるをえない現状
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国連気候変動会議COP15(2009コペンハーゲン)に参加した、バングラデシュの学者は、世界にバングラデシュの現状と二酸化炭素の排出削減を訴えます。
そして、どの国も見て見ないふりをすべきではないと言います。
アメリカの金融危機には、何兆ドルもの資金がどこからかでてくる。ところが貧しい国だとお金が集まらないとも言います。
国連気候変動会議COP15 は、各国の利害が入り乱れ、結局結論がでないで終わったと失望感をもつバングラデシュの学者たち。このまま見過ごせばニューヨークや東京も水没するかもしれないと警告を発します。
今後ますます水没による避難民の増加が懸念されるなか、世界的な援助が求められています。
この番組は2012年 世界最大の二酸化炭素排出国のアメリカ で制作されました。