京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

祇園祭山鉾建て三日目朝

2021-07-13 06:11:41 | 2021 祇園祭


 祇園祭山鉾建て三日目の朝、散歩の延長で寄ってきました。

長刀鉾
「くじ取らず」の鉾で、山鉾巡行の先頭を進みます。山鉾の中で唯一生稚児が乗ります。
長刀は疫病邪悪をはらうものとして、鉾先に大長刀をつけているのでこの名で呼ばれます。

真木、鉾頭が建ちました。













鉾頭の長刀





豪華な屋根の飾りです。





函谷鉾
応仁の乱(1467~1477)以前に起源を持ち、くじ取らずの鉾として、長刀鉾に次いで鉾二番に巡行します。
地上から鉾頭まで約二十四メートル、重量約十二トンあり、巡行時には囃子方最大約七十名、屋根方四~五名、音頭取り二名(辻回し時は四名)が乗ります。













真木には上から鉾頭、大幡、天王台、関、角幡、榊の順で取り付けられます。





鉾頭





関、角幡















網隠しと命綱










車輪の取り付け最中でした。





車方と呼ばれる人達が取り付けます。





縄がらみの伝統技法の一つ、「海老巻き」、まだ途中段階です。





海老巻き以外に、蝶結び、亀結び、鶴結びといった技法があります。
これらは連綿と受け継がれていきますが、10年ほどの年季が必要です。
中止が続くとこれらの技法継承に問題が生ずるわけです。


月鉾
応仁の乱以前よりあり、その昔は「かつら男ほく(ほこ)」と呼ばれていました。
鉾頭に“新月”をいただき、天王座には“月読尊”を祀っていることから、その後“月鉾”と呼ばれるようになりました。
山鉾33基の中でも最も大きく、重い鉾です。

屋根の取り付け真っ最中でした。









鉾頭