最近、信長の24時間という文庫本を読みました。本能寺の変の6月1日当日の織田信長の24時間を中心に描いた本です。主人公は信長ではなく彼の伊賀攻めを生き延びた伊賀の忍びです。
謀反をする事など数多くの他人に話すわけがないので現在でも謎多く解明されていないのは上手く謀反をした証拠かもしれません。
そもそも羽柴秀吉が毛利討伐の援軍として信長に求めた事で明智光秀が援軍に参加することになり戦の準備ができていた。さらに茶会を開くために堅牢な安土城ではなく少人数で安土城より守りの弱い本能寺に信長がいた事、同盟関係の徳川家康が武田討伐の労いなどで安土城、京都、界と旅行をしていた(させられていた)ので徳川が動けない事、明智光秀以外の織田家の有力な家臣が京都から離れていた事、さらには信長が征夷大将軍・太政大臣・関白のうちどれかに任官することが、朝廷側もしくは信長側から提案されて信長の返答前であった事…家督を継いだ織田信忠も京都にいた事…様々な条件が揃っていて謀反ができたとかんがえられます。
しかし様々な条件が揃いすぎて色々な犯人説などが出ていて今も真相がわかっていません。ただ謀反を起こしたとされている明智光秀がものすごく優秀な人物であった事は間違いありませんし情報収集にも長けていて簡単には謀などで騙されたりしないと感じます。謀反後に織田家の家臣から総攻撃にあってお家が滅ぶ事も可能性があるのに、織田家の家臣でも高い地位にいた明智光秀が何故そんなことをしたのか…彼がしたかった事は何だったのか…本当に明智光秀がしたのか?数多くのわかっていないことがたくさんある事件です。
ですがこれほどの大きな事件で多くの謎があるからこそ、文庫本の題材になったりドラマの題材になったり…何だかはっきりわかっているより事件として魅力的に輝いている…織田信長も天下統一目前で亡くなったからこれほどの人気があるのかもしれません。
中島