昨日6月13日
『第二回ゆんたく高江』というイベントがありました。
「高江」というのは、沖縄本島の北部にある東村高江
「やんばる」と言われるジャングルのような森の中にある小さな集落です。
日本の政府とアメリカが約束した「米軍再編」のなかで、
ジャングル訓練をする森の面積を減らす代わりとして
ヘリコプターの離発着帯が6カ所、
高江の民家からもすぐ近いところに移設されることが決まりました。
今までも15カ所あって、あわせると高江の集落が取り囲まれる形になります。
高江区の人たちは、全員一致で反対決議を出すなどしてきています。
けれど、計画はそのままどんどん進み、
説明もまともにない状態で工事も着工されています。
反対の意思を示すのを続けられない人もだんだんと増えているようです。
「ゆんたく高江」は、
高江に友だちが住んでいるという人や
高江のパイン農家で季節労働をしていた人などが
東京で何かできないかと計画されました。
昨年、中野で開催され、私も去年から実行委員の1人として関わっています。
第二回の今回は、千駄ヶ谷区民会館の集会室が会場でした。
古い建物で、昔からいろいろな運動の場としても使われてきたようです。
実行委員のなかでも、なじみのある場所と感じる人もいました。
けれど、この集会場は二階にあり、
そして、そこにあがるのにエレベーターがなく、昇降機さえありません。
裏口も含めて、会場へ上がる手段は階段だけです。
二階のトイレも和式のものだけでした。
会場に、階段しかないことに気がついて、
私は、とても情けなく、やる気がすっかりなくなるような気持ちでした。
イベントに私が誘った友人のなかには、
車いすを使って暮らしている人が何人かいました。
興味を持ったり、楽しんだりしてくれそうな友だちを
ちゃんと誘いたいに決まっています。
そうできないようなイベントをどう呼びかけにいいんだろう、と。
エレベーターのことを問い合わせたのは私で、
ないことに気がついて、うろたえていたのも
実行委員のなかで私だけだったかもしれません。
どんなふうに伝えれば、大事なこととして考えてもらえるだろう、
と考えています。
沖縄の高江は、東京からはとても遠くて
自分のこととして考えつづけるのは、なかなか難しいです。
高江に友だちがいて、やりとりをしていたり、
話をしたり、勉強してみたりするなかで、
気にかけておきたいものになるのかな~と感じます。
今回の会場についてのことも、それに似ているように感じました。
今回、提案をして
小さな子どもたちが長時間でも楽しんで過ごせるようなコーナーをつくりました。
子どもと一緒に来た大人も、自分のペースで展示を見たり、
ステージを楽しんだりしてもらえるようにと思って。
これは、私が前回できなかったこととして、ずっと考えていたことでした。
提案の伝わり方や当日できたコーナーは、まだまだ不十分だったと思いますが、
提案してみて良かったな~と感じます。
子どもスペース
「やんばるの森には、どんな生き物がいるだろう?」
絵を描いて貼ってもらいました。
子どもも大人も、たくさん描いてくれました。
桐田史恵