音声ガイドと字幕がついていたので、映画の内容は何も知らずに
新宿区立戸山図書館主催の映画会に行きました。ここは丁寧な企画があります。
第158回芥川賞の若竹千佐子さんによる小説「おらおらでひとりいぐも」の映画化でした。
“人のために”生き続けてしまった自分の半生と自分の行く先について考えを巡らせ、
“人のために”生きるのはつらい、その愛よりも大事なものは自由であると感じるようになります。
そして、それよりも大事なのは自立だ、と考えるようになって行きます。
それは一人で生きる事ではなくて、社会と繋がって、みんなで生きる事だと気づいていく、
主人公の頭の中での思考が描かれた映画でした。
タイトルは宮沢賢治の「永訣の朝」という詩の
Ora Orade Shitori egumo と、ここだけがローマ字で書かれ一節で、死に際の賢治の妹の言葉です。
山中崇さんも出演していて、内容と共に縁を感じる映画でした。
佐々木