「猫が喋るのか?」
重ねて問われ、一輝は言葉を呑んだ。
よくよく見れば、氷河の眸が潤んでいる。
シャワーを浴びたせいだと思っていたが、氷河の頬が朱く色づいている。
「喋らん」
一輝は氷河から視線を反らせた。
酔っぱらいに関わると、ろくな事にならないからだ。
「当たり前だ、バカ――」
氷河は一輝から視線を、膝の上のいささか気の毒な猫に戻し、言葉を続けた。
一輝を罵倒する間も、氷河は猫の両脚を掴んだまま、開放はしなかった。
「――本当に、一輝はおバカでチュねぇー」
氷河は猫の耳許に囁いた。
そういえば、さっきから氷河の言動はおかしい“でチュねー”など、普段の氷河なら、絶対に使わない言葉だ。
――阿呆らしい。
一輝はテレビのリモコンに手を伸ばした。
普段、氷河は一輝がリビングに居るときは、直ぐに部屋に篭ってしまう。
部屋に篭ったら最後、氷河は中々、姿を表さない。
城戸沙織からの仕事をしていれば、食事の用意をしないのも当然だと思っていることが、一輝には肚立たしい。
今は酔ってはいるが、氷河は一輝の傍らで、普段は決して見せない無邪気な笑みを見せている。
奇妙なストレッチを施されてる猫には気の毒だが、それだけでも良いか、と思いながら一輝は、画面に視線を転じた。
「続く」
いゃー、なんか前回のお話、最後の方がおかしくなっていたので、打ち直しました。
眠気に負けました。
これからは気をつけますので、もう少しお付き合い下さいッ☆
重ねて問われ、一輝は言葉を呑んだ。
よくよく見れば、氷河の眸が潤んでいる。
シャワーを浴びたせいだと思っていたが、氷河の頬が朱く色づいている。
「喋らん」
一輝は氷河から視線を反らせた。
酔っぱらいに関わると、ろくな事にならないからだ。
「当たり前だ、バカ――」
氷河は一輝から視線を、膝の上のいささか気の毒な猫に戻し、言葉を続けた。
一輝を罵倒する間も、氷河は猫の両脚を掴んだまま、開放はしなかった。
「――本当に、一輝はおバカでチュねぇー」
氷河は猫の耳許に囁いた。
そういえば、さっきから氷河の言動はおかしい“でチュねー”など、普段の氷河なら、絶対に使わない言葉だ。
――阿呆らしい。
一輝はテレビのリモコンに手を伸ばした。
普段、氷河は一輝がリビングに居るときは、直ぐに部屋に篭ってしまう。
部屋に篭ったら最後、氷河は中々、姿を表さない。
城戸沙織からの仕事をしていれば、食事の用意をしないのも当然だと思っていることが、一輝には肚立たしい。
今は酔ってはいるが、氷河は一輝の傍らで、普段は決して見せない無邪気な笑みを見せている。
奇妙なストレッチを施されてる猫には気の毒だが、それだけでも良いか、と思いながら一輝は、画面に視線を転じた。
「続く」
いゃー、なんか前回のお話、最後の方がおかしくなっていたので、打ち直しました。
眠気に負けました。
これからは気をつけますので、もう少しお付き合い下さいッ☆