ある、土曜日の夜のことです。
ミロンガの帰り、なんとなくお腹が空いたような気がした私は
クリリン店長のお店で、お蕎麦を食べて帰ろうと思い立ち
私の帰りが遅くても、気にしないように、旦那さまにメールをしました。
『これから、お蕎麦を食べて帰ります』
数分後、旦那さまから返信。
『ご一緒します』
やーい、やーい!
お蕎麦に釣られてやんの♪
そして、更に数分後、旦那さまが車で到着しました。
問題はここからです。
ここのお蕎麦屋さんには、駐車場がありません。
車を停めるには、近くのコインパーキングか、路上駐車するしかありません。
そして、コインパーキングは、お蕎麦屋さんから徒歩2分ほど。
近いと言えば近いのですが、微妙に面倒臭い距離でもあります。
そして、その日は風がとても強い日で。
徒歩2分さえ億劫になる程度に、風の強い日で。
お蕎麦は、注文して食べてお店を出るまで、30分も掛かりません。
ちょっとならいいよね。
旦那さまと私は、お店の前に車を停めることにしました。
お店の入り口の真ん前。
ガラスの扉から、よく見える場所です。
しかし。
甘かった。
私たちは甘かった。
お蕎麦を食べ終え、満足感に満たされながら
店員さんに見送られて店をお出て、車に…
え?
旦那さまが、運転席に乗らないのです。
え?
既に助手席に乗っていた私が、運転席のドアのガラス越しに見ると
旦那さまが、運転席のドアの前で、紙切れを持って立っていました。
そ、その紙切れは…。
もしや…。
そうです。
お巡りさんから、駐禁のお手紙が貼られていたのです。
お手紙の内容によると、25分ほど路上駐車したままだったらしい。
多分、お店の前に車を停めた辺りで、既にマークされていたのでしょう。
旦那さまが、ようやく車に乗り込んできました
私は、旦那さまから紙切れを受け取ると
まだお店の入り口に立っている店員さんたちに「よく見えるように」
窓ガラス越しに、紙切れを広げて見せました。
店員さんが、びっくりして「あっ!」という表情に変わりました。
そして、店員さんの様子に気付いたクリリン店長が顔を覗かせ
それとほとんど同時に、私たちの車は発進しました。
この日のお蕎麦代、いちまんろくせんごひゃくえん。
えらく高級なお蕎麦になってしまいました。
しかし、話はそこで終わりませんでした。
ある日、さっちゃんの中学校時代の担任のI先生に用事があって電話をして
比較的真面目な会話が終わった後に、 I 先生が切り出しました。
「実は、お母さん」
「はい」
「僕、この前、あのお蕎麦屋さんの前で、駐禁貼られましたよ」
「ええー!?」
ぶっくり!
そして、微かに湧き出る「仲間意識」
「実は、うちもつい最近あのお蕎麦屋さんの前でやられましたよー!!」
今度は、 I 先生がぶっくり。
でも、きっと I 先生の中にも、「仲間意識」が湧き出たに違いない。
以前、 I 先生や、さっちゃんの中学時代のお母さん仲間を連れて
クリリン店長のお蕎麦屋さんに来たことがあるのですが
I 先生は、ここのお蕎麦をとても気に入って下さって
その後、時々ここのお蕎麦を食べに来ているのだそうです。
ここのお店は、夜中の3:00までという、かなり遅い時間までやっているので
夜に、なんだかお腹が空いたときに
ふらっと寄って軽く食べるには、丁度良いお店なのです。
I 先生は、その日もふらっと店に立ち寄り
小腹を満たして帰るつもりだったはずなのに。
笑ったわ。
悔しいやら、恥ずかしいやらの駐禁ネタだったのに
知り合いも同じ経験をしたとなると
今度は、妙に嬉しくなってしまうものですね。
I 先生、今度は、あのお蕎麦屋さんで、反省会をしましょうね。
今度は、徒歩数分のコインパーキングに車を停めましょうね。
ミロンガの帰り、なんとなくお腹が空いたような気がした私は
クリリン店長のお店で、お蕎麦を食べて帰ろうと思い立ち
私の帰りが遅くても、気にしないように、旦那さまにメールをしました。
『これから、お蕎麦を食べて帰ります』
数分後、旦那さまから返信。
『ご一緒します』
やーい、やーい!
お蕎麦に釣られてやんの♪
そして、更に数分後、旦那さまが車で到着しました。
問題はここからです。
ここのお蕎麦屋さんには、駐車場がありません。
車を停めるには、近くのコインパーキングか、路上駐車するしかありません。
そして、コインパーキングは、お蕎麦屋さんから徒歩2分ほど。
近いと言えば近いのですが、微妙に面倒臭い距離でもあります。
そして、その日は風がとても強い日で。
徒歩2分さえ億劫になる程度に、風の強い日で。
お蕎麦は、注文して食べてお店を出るまで、30分も掛かりません。
ちょっとならいいよね。
旦那さまと私は、お店の前に車を停めることにしました。
お店の入り口の真ん前。
ガラスの扉から、よく見える場所です。
しかし。
甘かった。
私たちは甘かった。
お蕎麦を食べ終え、満足感に満たされながら
店員さんに見送られて店をお出て、車に…
え?
旦那さまが、運転席に乗らないのです。
え?
既に助手席に乗っていた私が、運転席のドアのガラス越しに見ると
旦那さまが、運転席のドアの前で、紙切れを持って立っていました。
そ、その紙切れは…。
もしや…。
そうです。
お巡りさんから、駐禁のお手紙が貼られていたのです。
お手紙の内容によると、25分ほど路上駐車したままだったらしい。
多分、お店の前に車を停めた辺りで、既にマークされていたのでしょう。
旦那さまが、ようやく車に乗り込んできました
私は、旦那さまから紙切れを受け取ると
まだお店の入り口に立っている店員さんたちに「よく見えるように」
窓ガラス越しに、紙切れを広げて見せました。
店員さんが、びっくりして「あっ!」という表情に変わりました。
そして、店員さんの様子に気付いたクリリン店長が顔を覗かせ
それとほとんど同時に、私たちの車は発進しました。
この日のお蕎麦代、いちまんろくせんごひゃくえん。
えらく高級なお蕎麦になってしまいました。
しかし、話はそこで終わりませんでした。
ある日、さっちゃんの中学校時代の担任のI先生に用事があって電話をして
比較的真面目な会話が終わった後に、 I 先生が切り出しました。
「実は、お母さん」
「はい」
「僕、この前、あのお蕎麦屋さんの前で、駐禁貼られましたよ」
「ええー!?」
ぶっくり!
そして、微かに湧き出る「仲間意識」
「実は、うちもつい最近あのお蕎麦屋さんの前でやられましたよー!!」
今度は、 I 先生がぶっくり。
でも、きっと I 先生の中にも、「仲間意識」が湧き出たに違いない。
以前、 I 先生や、さっちゃんの中学時代のお母さん仲間を連れて
クリリン店長のお蕎麦屋さんに来たことがあるのですが
I 先生は、ここのお蕎麦をとても気に入って下さって
その後、時々ここのお蕎麦を食べに来ているのだそうです。
ここのお店は、夜中の3:00までという、かなり遅い時間までやっているので
夜に、なんだかお腹が空いたときに
ふらっと寄って軽く食べるには、丁度良いお店なのです。
I 先生は、その日もふらっと店に立ち寄り
小腹を満たして帰るつもりだったはずなのに。
笑ったわ。
悔しいやら、恥ずかしいやらの駐禁ネタだったのに
知り合いも同じ経験をしたとなると
今度は、妙に嬉しくなってしまうものですね。
I 先生、今度は、あのお蕎麦屋さんで、反省会をしましょうね。
今度は、徒歩数分のコインパーキングに車を停めましょうね。