吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

やさしいきもち

2012-07-20 23:17:10 | インポート
今日の午後、さっちゃんが無事にキャンプから帰ってきました。
楽しく過ごすことが出来たらしく、表情も満足げで穏やかです。
着替えや雨具や洗面道具などが入ったカバンが重そうだったけれど
私は、敢えて持ちません。
自分のことは自分で。
自分のものは自分で。
自分で出来るうちは、自分で。

キャンプでは、夕食前にみんなでボール遊びやおにごっこをして遊び
夕食のバーベキューでは、(今回は)お肉をいっぱい食べ
そして、夕食後には、満腹のお腹を抱えてフォークダンスを楽しんだそうです。
(調理担当職員のAさんが、まめにメールを送ってくれました♪)
そして、21:00に消灯。
の、予定だったのですが、おとなしく寝るわけがないですよね。
ここでは、男子と女子は別の建物に別れて泊まるのですが
さっちゃんは、Aさん争奪戦のライバルのKくんがいないのを良いことに
自分の担当の職員さんを追いやり、Aさんを「添い寝」に指名して
1時間半ほどたっぷり甘えて、22:30頃にようやく眠ったそうです。

朝は6:00起床。
Aさんは、朝食の準備で、朝からバタバタしていたらしいのですが
さっちゃんは、配膳をするAさんの横に陣取り
「なかよくしたいの」
と、何度も繰り返しながら、そこで朝食のカレーを食べていたそうです。
(Aさん、邪魔じゃなかったのかな)
その後片付けをして、昼頃には施設へ戻って昼食です。
ここで、さっちゃんは、自分が持ってきたおやつを取り出し
みんなに、気前よく振舞っていたそうです。
キャンプ前に、一緒にお買い物に行った時に
「キャンプでたべる」
と、言って、私に買わせたおやつだったのですが
さっちゃんは、おやつを食べることよりも、みんなに振舞うことを喜ぶ子なので
私も、張り切って少し多めに買っておいたのです。
さっちゃんはひとりっ子で、兄弟でおやつを分け合うという機会がないので
さっちゃんが、まだ小さな頃から、私がずっと「はんぶんこ」を受け取ってきました。
例え、さっちゃんが好きな食べ物であっても、「はんぶんこ」
逆に、私が好きなものであっても、「はんぶんこ」
お陰で、私が(苦手な食べ物で)要らないものでも、「はんぶんこ」
今は、私がいない場所でも、誰かと、「はんぶんこ」

素敵です。

さて、先日、ヘルパーのEさんから、こんな話しを聞きました。

テケテケ家は、旦那さまも私も出勤時間が早いので
さっちゃんが施設の送迎バス(通称「おっさんバス」)に乗るまで
朝の準備のお手伝いを、ヘルパーさんたちにお願いしています。

毎朝、決まった曜日に同じ人が来るわけではないので
誰が来ても、スムーズに朝の準備が整えられるように
私は、『もちものリスト』を作って、テーブルの上に貼り出しています。

 もちもの
・じょうしゃしょう(「おっさんバス」の乗車証)
・バスカード(市内の交通機関の福祉乗車証)
・おさいふ
・はんかち
・てぃっしゅ
・けいたでんわ
・やさしいきもち

Eさんは、さっちゃんと「もちものチェック」をするときに
リストの上の方から読み上げて、2人で確認しているのだそうです。
その様子を想像するだけでも、充分に可愛らしいのですが
最後の「やさしいきもち」
最初、さっちゃんは、それがなんのことなのか、分からなかったそうです。
そりゃそうです。
かたちの無いものなのですから。
Eさんが、「やさしいきもちはどこですか?」と尋ねると
さっちゃんは、首を傾げて、小さな声で「わかんない」と、言ったので
Eさんは、胸に手を当てて「ここにあります」と、教えたのだそうです。
すると、さっちゃんは、次の「もちものチェック」から
「やさしいきもちはどこですか?」と聞かれると
自分のお腹に手を当てて、ここにありますという仕草をしたのだそうです。
惜しい!
Eさんが、大喜びで笑う顔が目に浮かびます。
その後、さっちゃんの「やさしいきもち」は少しずつ上に移動し
今では、胸の辺りで落ち着いている様です。

でもね、さっちゃん。
さっちゃんの「やさしいきもち」は、胸の中だけではなく
あなたの身体中に、い~っぱい詰まっていると、お母さんは思っているよ。