慈照寺 銀閣寺は東山文化発祥の場所である。
足利義政は応仁の乱を引き起こす等、政務では無能な将軍であったが、現在に至る日本文化
の基礎を築き上げた、歴史上名を残す偉大な業績がある。
いわゆる幽玄、わび・さびの世界である。具体的には書院造、それに必要な掛け軸や生け花
などが発展した。庭園においては枯山水と呼ばれる岩石と砂利を使って東山山荘の庭園を
造った。 水墨画では雪舟が日本らしい絵画で活躍した。大和絵では土佐光信、又狩野正信、
狩野元信で水墨画と大和絵を織り交ぜて、狩野派を輩出した。能が発達し能面が多く作られ
るようになった。
工芸で、後藤祐乗、茶道がこの時代に現れ千利休が侘茶の世界を完成した。
花道では池坊専慶、 有職故実や古典の研究が始まった。
古典では「古今和歌集」が神聖という位置までに認識された。
などなど日本文化のすべてが東山文化の時代に出現している。
銀閣寺の見所の一つとして銀沙灘や向月台で有名な庭園があり、銀沙灘は月の光を反射させるため
向月台はこの上に坐って東山に昇る月を待ったものだとかの説もある。
観音堂 銀閣寺
東求堂 国宝 東山文化を生み出した舞台
禅寺ではトイレを とうす と呼ぶ。