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スペルバ・ローズクィーンの花は、
ピンクの口唇形の小さい花が、花穂の周りにたくさん咲き
これが林立している。
目線を下に移すと
珍しく行儀・品格がない頼りなさそうな葉と
その上に咲く品のよさを感じる花とのギャップを感じる。
花が咲くまでは、品のない葉の成長を寛大に見てあげる必要がありそうだ。
この我慢が、花をめでることが出来るという、
栽培者に努力を強いる珍しい花だ。
(写真)ローズクィーンの立ち姿
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5月はじめから咲き始めていたが、氏・素性を調べるのに時間がかかってしまった。
それでもよくわからないというのがこの花で、
S・スペルバの園芸品種であるが、スペルバ自体が交雑種で
S・シルベストリスとS・ヴィリカウリスとの交雑で出来た種ではある。
S・シルベストリスは、S・ネモローサと同じであり、
原産地は、バルカン半島を中心とした南欧からアジアにかけての原野で
草丈40cmでたたずむ姿は、森の賢人(woodland sage)といわれている。
S.ヴィリカウリスは、S.アンプレクシカウリスと同じであり、
原産地、トルコ、東南欧の温暖なところでネモローサと同じ地域で生育している。
この2種が交雑したのがサルビア・スペルバということなのだが
チンプンカンプンで親がよくわからないことになる。
まだまだわからないことがあるというのがわかっただけでも成果があった。
(写真)葉とつぼみ
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サルビア・スペルバ・ローズクィーン(Salvia superba ‘rose queen’)
・シソ科アキギリ属の耐寒性がある多年草。
・学名はSalvia ×superba Stapf [×sylvestris × villicaulis]
・原産地は、ヨーロッパからアジアで交雑種が多い。
・草丈は、20~30㎝で、群生させると美しい。
・開花期は5~11月と長く、開花後に切り戻すと秋に再度咲く。
・水はけのよい土で乾燥気味に育てる。
・耐暑性および耐寒性はー10℃と強いが、梅雨に弱いので開花後に切り戻す。