モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

春は近い。クロッカス・クリサントゥス(Crocus chrysanthus)の花

2010-02-16 12:28:47 | その他のハーブ
夜半には雨が雪に変わるという天気予報だが、
こんな寒空でも春を告げる代表的な花、黄色系のクロッカスが咲き始めた。

この黄色系のクロッカスは、和名では「寒咲きクロッカス」とも呼ばれ、他のクロッカスに先駆けて春を告げる花ともいえよう。

(写真) クロッカス・クリサントゥスの花





黄色系のクロッカス・クリサントゥス(Crocus chrysanthus)
・ アヤメ科クロッカス属の耐寒性がある多年性の球根。
・ 黄色系原種の学名は、Crocus chrysanthus Herb.。クロッカスの総称は、Crocus L. (1753)、英名がCrocus、和名は寒咲きクロッカスとも言われる。
・ クロッカスは総称としての呼び方で、和名は、晩秋に咲くサフランに対して、春に咲くので「春サフラン」、或いは、花を楽しむ園芸品種なので「花サフラン」とも呼ばれる。
・ 白・紫系の品種の原種は、クロッカス・ヴェルヌス(C. vernus)であり、本来は別種。
・ 原産地は地中海から小アジア・西南中国と広い範囲にわたる。
・ 球根は、9-11月に植え付け2-3月に開花する。
・ 黄金色の花が先に咲き葉はその後に茂る。葉が黄色くなり枯れたならば、球根を堀上乾燥保存するが、そのままにし陽の当たらない軒下で保存したが問題なく開花した。
・ 水はけが良い、日当たりの良い場所が適地。
・ 花が終わると葉が茂るが、これを切らないで球根に栄養を与えるようにする。また花のお礼の肥料を与える。
・ 花言葉は、「青春の喜び」「信頼」
・ 同じ属にあるサフランは秋咲きで、香辛料・薬用として使われ、グラム単価が非常に高価なものだ。

Crocus(クロッカス)は、ギリシャ語の「Krokos(糸の)」からきており、めしべが糸状に長く伸びることに由来する。また、神話上の青年の名前に由来するとの説もある。
種小名のchrysanthusは、“黄金色の”を意味する。

命名者は、Herbert, William (1778-1847)で、1843年にに命名された。
ハーバートは、英国の植物学者・詩人・聖職者で、The International Bulb Societyが球根植物学に貢献した人物に与えるハーバート賞として記念されている。

この種を採取したのは、英国の植物学者・海洋生物学者・軍医のThompson, John Vaughan (1779-1847)であり、1837年にギリシャで採取された。
トンプソンは、医学を学んだ生れ故郷のベリックの植物に興味を持ちこのカタログを10代のときに作成するが発表は彼が28才の1807年となる。
彼は英国植民地の軍医として1799-1809年の間は西インド諸島、1812-1816年はモーリシャス、マダガスカルに勤務し、816年からはシドニーで勤務しここで死亡する。終生植物と海洋生物に関心を持ち、英国のみならず植民地の植物・海洋生物の採取と研究を行った。
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