モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

No49:女性プラントハンター、メキシアとサルビア その1。

2011-09-01 21:18:55 | メキシコのサルビアとプラントハンター
メキシコのサルビアとプラントハンターの物語 No49

ヒントン(Hinton,George Boole 1882-1943)は、49歳からそれまでの裕福なキャリアを捨て経済的に不安定な趣味の植物採取の道に入り、プロのプラントハンターとして生計を立てることになった。
この上を行ったのがメキシア(Mexia, Ynes Enriquetta Julietta 1870 -1938)で、51歳になってからカリフォルニア大学バークレー校で植物学を学びプラントハンターの道に入った。

 
(出典)amazon.com

メキシアのことを書いた本の表紙に彼女の写真が掲載されているが、超越を経験した人だけが持つ視線を感じその奥深さに引き込まれてしまいそうだ。口元には慈愛深いかすかな微笑があり、強くそしてしなやかな女性だったのかな~と思いをめぐらす。

この本『Ynes Mexia(Botanist Adventurer)』の著者Durlynn Anemaは、
両親の離婚により精神的な障害を受けた経験を持ち、このような若い女性を勇気付けることをテーマとして、女性の探検家・冒険家の著作を12冊出している。男だけでなく女性も過酷な自然と闘ってこれを克服することが出来るという壮大なストーリーが元気の元となるのだろう。

私自身プラントハンターとして女性を取り上げるのは初めてであり、しかも功なり名を成した年齢でもある51歳から何故このプラントハンターの道に入ったのかが最も知りたいことだ。

そして、ヒントンのほぼ10年前からメキシコで最初のプラントハンティングを始めるが、どんなサルビアを発見したのだろうという楽しみがある。発見はその人のセンスであり、女性プラントハンター・メキシアのセンスが見れるかもわからない。

メキシアの祖父José Antonio Mexía (1800– 1839)は、1839年5月3日に39歳の若さで銃殺されたメキシコの政治家であり、1810年から始ったメキシコ独立革命に深く関わる家族の由来を持つ。こんな家族の歴史もメキシアの気質に影響を及ぼしているのだろう。

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