モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

スカーレット・フラックス(scarlet flax)の花

2009-02-13 09:12:15 | その他のハーブ

(写真)スカーレット・フラックスの花


この花色は強烈だ。
英名ではスカーレット・フラックスというので“緋色の亜麻”ということになる。

原産地は、北アフリカ、アルジェリア。アルジェリアは地中海に面した北部は温暖で乾燥した気候だが、国土の90%以上がサハラ砂漠の一部を形成する。
こんな気候で自生していた花だけあって、環境に負けない強烈な個性を持っている。

一方、よく見慣れている「フラックス」は、原産地が中央アジアであり同じように乾燥した砂漠地帯でもあるが、シルクロードを絹だけでなくフラックス(亜麻)も行き来したのかと思うとロマンチックなブルーに見える。

スカーレット・フラックスの開花期は、5月頃から初秋まで比較的長く咲き、細長い茎の頭部に風に揺れながら夏の陽に負けない力強さがある。
その花がハーブ園の温室栽培で咲き始めたので、初物をお届けする。

一昨年育てたが、1年草なのでタネを取らないといけないが、取ることが出来ず改めて苗から育ててみようと思った。

(写真)スカーレット・フラックスの立ち姿


スカーレット・フラックス(scarlet flax)
・アマ科アマ属の1年草。
・学名はLinum grandiflorum Desf. 。英名がスカーレットフラックス(scarlet flax)、 別名flowering flax、red flax。和名は赤花フラックス。
・原産地は北アフリカ、アルジェリア。(青い花のフラックスは中央アジア・コーカサスが原産地)
・草丈60~100cmで細長い茎が風にそよぐように直立する。
・茎の先に花穂をつけ、濃い目の赤い花(緋色)をつける。
・開花期は6~8月だが早いところでは5月から咲き始める。
・フラックスの種子から亜麻仁油が取れるが、リノール酸、オレイン酸などが含まれておりうれしい贈り物だ。(ただし、自分で採油するのは注意が必要)
・茎からは、耐久力に優れた繊維がとれこれで織った織物がリネンとなる。

命名者のDesfは、フランスの植物学者デフォンテーヌ(Desfontaines, René Louiche 1750-1833)で、1783年から2年間チュニジア、アルジェリアの植物相を探索し数多くのサンプルを採取した。この中には、新種300を含んでおりこれらをまとめた『Flora Atlantica 』(1798–1799, 2巻)を著作する。
18世紀後半は、マッソンなどプラントハンターが活躍し始めた時期であり、デフォンテーヌもその一人に当たる。


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