モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

宿根イベリスの花

2009-05-26 09:16:42 | その他のハーブ
(写真)宿根イベリスの花('09.05.25)


この花は面白い。
小さい白い花がいくつか咲いて円を作り、大きな花となる。
その一つの小さな花は、4枚の花びらだが、外側の2枚が大きく、内側の2枚が小さい。
だから円を作れる。

イベリスは一年草だが、宿根イベリスは耐寒性がある多年草。
英名では、ペレニアル・キャンディタフト(Perennial Candytuft)と称され、キャンディのような房(ふさ)の花ということでついた名前ではなく、この花の原産地でもあるクレタ島の古名Candiaから来ているという。

花も葉も小さく、背丈も10cm程度の全てが小さい植物だが、宇宙を描くように集合と分散し、軌道上に集合した花が浮かんでいるようだ。

亜高山植物のようであり、乾燥した岩地で生育しているので太陽の陽を好み過湿を嫌う。
匍匐するように横にゆっくりと広がるので、ロックガーデンにあっている。

(写真)宿根イベリスの花('09.05.23)


宿根イベリス
・アブラナ科イベリス属の耐寒性がある多年草
・学名は、Iberis sempervirens.L.(イベリス・センペルヴレンス)。属名は原産地スペインの古名イベリア(Iberia)に由来し、種小名は、ラテン語で“常緑”を意味する。
・英名はペレニアル・キャンディタフト(Perennial Candytuft)、Evergreen Candytuft。和名はトキワナズナ(常磐薺)
・原産地は、南ヨーロッパから北アフリカ 西アジア。
・草丈10cmで葉が細かく横に広がる。
・開花期は5月から
・5㎜程度の花びらが4枚の白い花が咲く。外側の2枚が大きく内側が小さく、この花が円状をつくり2cm程度の大きな花を形成する。
・亜高山植物に相当し、乾いた山麓、岩肌などに自生する。過湿は根をいためる。
・半日陰では花が咲かないことがあるので日当たりが良いところで育てる。
・地面についた枝から根が出て匍匐状にゆっくりと広がる。

リンネ以外の命名者
バーマン(Burman, Nicolaas Laurens 1734-1793)オランダの植物学者
マリアノ(Lagasca y Segura, Mariano 1776-1839)スペインの植物学者
パラス(Pallas, Peter(Pyotr) Simon von 1741-1811)ドイツの動物学者

コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 吉祥寺「ふらんす亭のレモン... | トップ | オリーブ(Olive)の花 と前... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
賢い (花ひとひら)
2009-05-26 22:14:32
同じ大きさの花が集まって円(毬のように)になるのはたくさんあるように思いますが、こんなにバランスを築くために努力している花を見るのは初めてです。賢いですね。と言うか、要領を心得ているというのか・・・
返信する
円という行列 (tetsuo)
2009-05-27 02:29:38
最初バラバラだったのが、日々きれいな円になっていってます。今日はさらにきれいになっていますよ。
これも行列ですかね。
返信する

コメントを投稿

その他のハーブ」カテゴリの最新記事