(写真)線が面をつくるカラミントの花
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カラミンタ、カラミンサ、など語尾が違った言い方がされるが、
カラミントは、葉・香り・効果ともミントに似ている。
しかし、ミントはハッカ属、カラミントはカラミンタ属と異なる。
カラミントのことを、英名では“lesser calamint(レッサーカラミント)”と呼ぶ。
レッサーパンダが有名だが、この場合はジャイアントパンダに対して呼ばれているように、
“レッサー”は、何かよりも小さい・劣っていることを意味する。
何かといえば、ミントと較べて劣っていることをさしているが、
能力的には侮れない実力があるという。
古では強心剤として使われていたようなので、気休め以上の効果は有していたのだろう。
ということは、
よくわからない場合は手を出さないほうが良いということだろう。
これ以上心臓だけを強くして長生きしてしまったら困ったことになってしまうかもわからない??
リスクが何かということを吟味しない限り、リスク回避は出来ない。
これ鉄則ですね!!
(写真)スノーマンを連想させるカラミントの花
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/06/9914ceb283574634c10870e51b673800.jpg)
カラミントの花は、ミントよりはタイムに近い印象を受ける。
シソ科の特徴である口唇形の花の形は、ミント、タイム、カラミントとも全て共通だが
そんなイメージがある。
木陰の半日陰で縦一列に白い花が咲くその姿は、
ミントの香りとともにさわやかな冷涼間をもたらしてくれる。
木陰の魅力を高める夏にふさわしい一品かと思う。
カラミント(lesser calamint)
・シソ科カラミンタ属の耐寒性多年草。
・学名は、Calamintha nepeta (L.) Savi 。英名は、lesser calamint。
・原産地は、南欧からトルコ、コカサス、ウクライナ地域
・草丈は50cm。葉からは、ミントの結構強い芳香がする。
・開花期は初夏~8月、細い枝に白い花が密集して咲く。
・半日陰でも生育する。
・やや乾燥したアルカリ性の土壌が適している。
・花後に思い切った刈り込みをする。(1/2~1/3)
・株分け・さし芽などで殖やす。
・料理での利用は、生の葉を少量きざんで、マリネ、サラダ、魚介類の料理に入れる。
(写真)カラミントの花序
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/8a/dc1c79ff835a3393fcfee9c780579136.jpg)
名前の由来、発見者などのボタニカル・ノート
属名のカラミンタ(Calamintha)の名前の由来は、ギリシャ語での“美しい”と“ミント(はっか)”の合成語に由来する。
カラミントのコレクター・採取者は、
えらく長々しい名前の英国人 Milne-Redhead, Edgar Wolston Bertram Handsley (1906-1996)だ。
エドガー・ミルン-レッドヘッドは、1933年8月に英国グロスターシャ州のがけの上で
カラミントを発見し採取した。
彼は、アフリカなどで数多くの新種を発見した著名なコレクターであり、
環境保護活動者としても知られている。
ケンブリッジの大学卒業後にキュー王立植物園にもぐりこんだが、しばらくは地位も給与もない時が続き、
植物好きの情熱がアフリカの植物相調査で花開いた。
学名の命名者
カラミントの学名の命名者は、イタリアの植物学者 Savi, Gaetano (1769-1844)。
ピサ大学教授およびピサ植物園の園長でもあり、
トスカーナ地方の薬用植物を記載した『Materia medica vegetabile toscana』(1801年)
は美しい銅版画だそうだ。
植物画には関心があるので是非見たいと思っているが・・・・
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