選択的夫婦別姓導入から変節
世論は別姓支持6割
石破茂首相は26日放送のインターネット番組「ReHacQ(リハック)」で、選択的夫婦別姓制度導入に関連して、旧姓の通称使用拡大を法的に担保する方法も選択肢になるとの考えを示しました。各種世論調査で同姓維持や別姓容認より支持が多いとして、「折衷案というか、それもあり得べしと思う」と述べました。
石破首相は「自民党総裁になる前は(選択的)夫婦別姓にすべきだと思っていた」としながら、「党をまとめる立場になると『俺の考え方についてこい』とはならない」と述べ、自身が変節したことを認めています。
自民党内には、高市早苗前経済安全保障担当相など、選択的夫婦別姓に強硬に反対する議員がいます。石破首相が、通称使用拡大の法整備を言い出したのは、明らかに自民党内の選択的夫婦別姓導入反対派に配慮したものです。
しかし、自民党の外に目をやれば、選択的夫婦別姓導入を求める声が多数であることは明らかです。共同通信が25、26両日実施した世論調査では、選択的夫婦別姓の導入に賛成が59・4%で、反対の32・7%を大きく上回っています。同姓の強制により、姓を変えることの不利益が女性に偏り、女性が個人の尊厳を傷つけられています。
石破首相が聞くべきは、選択的夫婦別姓に反対する自民党内の声ではなく、国民の声です。
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