参院政倫審 「派閥幹部の説明を」
4党が会見
自民党の裏金事件を巡り、日本共産党、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の参院政治倫理審査会の委員は28日、国会内で記者会見し、昨年3月以来、参院政倫審で16人の裏金議員の弁明、質疑が行われてきたが、いまだに真相が解明されておらず、派閥幹部からさらに説明を求めると主張しました。
日本共産党の山下芳生議員は、裏金づくりが発覚して2年たってもなお16人全員が「知らなかった。関与していなかった」と弁明したことを「あまりに無責任だ」と批判。審査を通して2点の重大な事実が明らかになったと強調しました。
一つは、自民党が裏金問題の真相解明をするつもりが全くないことだと指摘。いつ誰が何のために裏金システムをつくったのか、裏金議員は1人も自民執行部から再調査と報告を求められていません。森喜朗元首相が派閥会長だった時代までさかのぼって自民党として調査すべきだと求めました。
2点目として山下氏は、旧安倍派幹部から所属議員の秘書に不記載という違法行為の強要があったことを指摘。複数の議員が秘書は違法性の認識があったと証言しており「まさに組織的犯罪だ」と批判し、「派閥幹部、事務方も含めて責任ある人の国会招致が不可欠だ」と主張しました。
立民の吉川沙織議員は「誠実で説得力のある説明を求める」と発言。維新の柳ケ瀬裕文議員は「全部を知っている派閥幹部の聴取が必要だ」と表明し、国民民主の舟山康江議員は「明確に調べて弁明に臨んでほしい」と述べました。
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