マサチューセッツ工科大学(MIT)のオンボーディング・プロセスは、
内容的には目新しく見えないかもしれない。
重要なのは、このプロセスを組む目的。
「組織の一員やサービスのユーザーとして新しく加入したメンバーに手ほどきを行い、慣れさせる」
のが、目的。
つまり、
これまでは、組織社会化の促進やサポートが目的で、新卒や若手のメンバーを組織の文化や価値観に
どう“順応”させるかが主眼でした。そのために全員一律の新人研修として実施されてきました。
これに対してオン・ボーディング施策は、これまで対象に含まれなかった、経験豊かなプロフェッショナル
やマネジメントにも適用。個々のキャリアや能力・スキルの特徴に応じてカスタマイズされたプログラムを提供し、
職場全体で新メンバーを受け入れようとするプロセス構築です。進めていけば、既存メンバーとの“統合”を創出し、
あくまでも組織全体の生産性を高めることが、目的なのです。
特に中小企業の採用~教育~定着までのプロセスは、「オン・ボーディング・プロセス」になっているのでしょうか。