今日、河北工業大学でドーナツ会議が行われました。
この大学を会場に決めたのは私ですが、天津の一番北(ほとんど河北省ですね)にあり、
ここまで来るのに2時間以上かかる学校もあります。
地理的な条件が良くないことは承知の上で決めた理由は、
この学校で会議を開くことにより、遠くの学校からイベントに参加する学生や、
休日に審査員を勤めてくれる社会人の方々の気持ちを、少しでもわかるようになってほしいと
思ってのことです。
それでも、遅刻する人が半分ぐらいいるだろうな、と思っていたのですが、
私が開始時刻の30分前に着いたときには、半数以上の学生が集まっていて、
準備もすでに終わっていました。
そして、会場校の学生と話をしている間に殆どの学生が到着し、開始時刻には、携帯電話を家に忘れて
連絡がつかない学生を除き、全員が揃いました。私は、これは本当にすごいことだと思いますが、
実際にこの学校に行ってみた人にしか分からないことなのでしょう。
また、写真を見ればわかるのですが、前回の会議に比較すると、男子学生の参加が急に増えました。
これも、私にとっては嬉しいことです。
会議自体は学生に任せ、私は外でぶらぶらしていましたが、
最後に、
「私や先生方がすべてを決めて、学生に実行させるのは簡単。でも、それでは成長しない。
自分たちでやったら失敗することもあるけれど、失敗のレベルを上げていって、最後に成功すればいい。
それが成長だと私は思います」
という話をしました。
学生は、教師が優秀であることを証明する駒ではありません。
ドーナツも学生の成長のために作ったのであって、私の評価を高めるためではありません。
天津では学生がイベントを企画し、実行するのは自分の学校内に限られていますが、
これから少しずつ、失敗を繰り返しながら、「天津市のコンテスト」が作られていくでしょう。
その時に舞台に上がるのは、今日、集まってくれた学生達です。
今日はまだ、自分たちに出来るのかと不安に思う学生もいたようですが、
学期末のドーナツ誕生日がどんな雰囲気になるのか、楽しみにしています。
(それは、今学期にどのぐらい苦労をするのかにかかっているのですが、今は黙っていることにします)
会議の後の資料の整理などをしていた会長さんや何人かの学生は、
夜中の12時頃に、「今から宿題をします」というメッセージを残していました。
天津市の各大学が活動の経験を積み、会議も打ち合わせぐらいで済むようになるまで、
彼女たちの苦労は続くでしょうけれど、少しでもそれが軽くなるように、
日本語の勉強の仕方などのフォローをしていきたいと思います。