昨日のスピーチコンテストには、いつもより多くの企業の方が来てくださいました。
そのうちの一人であるコンサルティング会社の方と、次のような会話を交わしたのですが、
これが、おそらくスピーチが上手な学生とそうではない学生を生み出す一番の要因だと
思いました。
コンサルティング会社
「びっくりしました。これが本当に1年生のスピーチですか?私が考えていた1年生のスピーチは、例えば、○○番の選手のレベルです。でも、この○人のスピーチはまったくレベルが違います。どうしてですか?」
私
「おそらく、その学生本人と周囲、つまりクラスメートや指導している教師の意識がちがうのでしょう。
ある先生方は、「1年生にはスピーチは無理だ。たどたどしくても仕方がない」と考えていますが、
ある先生方は、「1年生でも、5月ごろにはちゃんとできるはず。できないのは、やらないからだ」と考えています」
コンサルティング会社
「なるほど、うちの社長がいつも言ってる「できないことはない、やっていないだけだ」ということですね」
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ある学校では、10段階のうちの3のレベルに達したら、もう困ることはありません。
授業でも、宿題の発表でも、先生との会話でも(中国語を使ってくれます)、3のレベルの日本語で十分にやっていけます。ましてや、5や6のレベルに達したら、学校の代表になることができます。
ある学校では、7のレベルの学生でも周囲は相手にしてくれません。
どうにかして8あるいは9のレベルに達しないと、生活がどんどんつらくなっていきます。
学校の代表になりたければ、限りなく10に近いレベルに達しなければいけません。
7や8のレベルでは、予選に出ることすら恥ずかしいという環境です。
本人、周囲(クラスメートと教師陣)が、どのような意識で毎日を過しているのか、
その集大成のひとつが、代表のスピーチだと私は思います。
それだからこそ、企業の方が「いい人材がいたら…」と言って
視察に来るのです。
あるいは、あるコンテストでは上位入賞者に大学院進学の優先権が与えられるのですが、
それも、同じ理由です。
みなさんは、普段、どのような意識で日本語学習に取り組んでいますか?
自分の日本語が通じないとき、中国語で話してくれる先生を「優しい先生」などと
思っていませんか?
1年生の5月の段階で、3分間のスピーチができる、それは夢のような話だ、
と思っていませんか?
2年生の7月、あるいは3年生の12月でN1に合格するのは、
一部の優秀な学生だけだ、そう思っていませんか?
努力をすれば何でもうまくいく、とは思いません。
しかし、自分がどのような気持ち・考え方で日々を過しているのか、
ぜひ振り返ってみてほしいと思います。
そのうちの一人であるコンサルティング会社の方と、次のような会話を交わしたのですが、
これが、おそらくスピーチが上手な学生とそうではない学生を生み出す一番の要因だと
思いました。
コンサルティング会社
「びっくりしました。これが本当に1年生のスピーチですか?私が考えていた1年生のスピーチは、例えば、○○番の選手のレベルです。でも、この○人のスピーチはまったくレベルが違います。どうしてですか?」
私
「おそらく、その学生本人と周囲、つまりクラスメートや指導している教師の意識がちがうのでしょう。
ある先生方は、「1年生にはスピーチは無理だ。たどたどしくても仕方がない」と考えていますが、
ある先生方は、「1年生でも、5月ごろにはちゃんとできるはず。できないのは、やらないからだ」と考えています」
コンサルティング会社
「なるほど、うちの社長がいつも言ってる「できないことはない、やっていないだけだ」ということですね」
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ある学校では、10段階のうちの3のレベルに達したら、もう困ることはありません。
授業でも、宿題の発表でも、先生との会話でも(中国語を使ってくれます)、3のレベルの日本語で十分にやっていけます。ましてや、5や6のレベルに達したら、学校の代表になることができます。
ある学校では、7のレベルの学生でも周囲は相手にしてくれません。
どうにかして8あるいは9のレベルに達しないと、生活がどんどんつらくなっていきます。
学校の代表になりたければ、限りなく10に近いレベルに達しなければいけません。
7や8のレベルでは、予選に出ることすら恥ずかしいという環境です。
本人、周囲(クラスメートと教師陣)が、どのような意識で毎日を過しているのか、
その集大成のひとつが、代表のスピーチだと私は思います。
それだからこそ、企業の方が「いい人材がいたら…」と言って
視察に来るのです。
あるいは、あるコンテストでは上位入賞者に大学院進学の優先権が与えられるのですが、
それも、同じ理由です。
みなさんは、普段、どのような意識で日本語学習に取り組んでいますか?
自分の日本語が通じないとき、中国語で話してくれる先生を「優しい先生」などと
思っていませんか?
1年生の5月の段階で、3分間のスピーチができる、それは夢のような話だ、
と思っていませんか?
2年生の7月、あるいは3年生の12月でN1に合格するのは、
一部の優秀な学生だけだ、そう思っていませんか?
努力をすれば何でもうまくいく、とは思いません。
しかし、自分がどのような気持ち・考え方で日々を過しているのか、
ぜひ振り返ってみてほしいと思います。