天津ドーナツ

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ステップを踏むということ

2011-06-26 21:38:50 | ドーナツの宝
今日の日記は(も?)難しいかもしれません。



1.ドーナツの会長・副会長は、ドーナツの5%です。

2.ドーナツのメンバーは、天津市の大学生の5%です。

3.天津市の学生が、中国の5%になったら、すごいなと思います。



※5%というのは、そのほかの95%の人のために奉仕ができる人です。



夏休みに、3人の学生が実習をします。(アルバイトではありません)。

一人は、河南省から来るLさん(以前にもこの日記で取り上げました)。

Lさんは、昨年の夏も自費で天津に来て、1ヶ月の特訓を受けました。

今年は、特訓ではなく実習です。



二人目は、天津市のはずれの学校の学生です。

1年間、教えてみて、次のことが確認できたので、実習先の企業に推薦しました。

周りに何もない学校の中で、自分に必要なことを考え、努力を続けることができる

学生です。



三人目は、ドーナツの副会長です。

はじめてあった時に、すぐに副会長にと決めたのですが、

それが間違いではなかったことを、この1年で証明してくれました。

そして、私が推薦するまでもなく、実習が決まりました。



3人とも、いきなり実習のチャンスをつかんだのではなく、

ちゃんとステップを踏んで、一歩ずつ進んできました。



考えてみれば、私が推薦すれば受け入れてくださるという信頼関係も、

その企業の方との1年以上かけて作ってきました。



その日、そのときにやっていることは、小さなことかもしれませんが、

その小さなことに誠意を持って取り組んでいく、それを積み重ねていくことが、

自分の夢をかなえるためには必要なことではないでしょうか。

「それは、学生にとって一番いい方法ですか?」

2011-06-26 11:48:33 | 顧問・アドバイザーから
1.8月の世界日本語教育研究大会で、「ビジネス日本語」という分科会が設置されました。

2.日本語学校にも、ビジネス日本語コースがあります。

3.大学日本語科卒業後の進路で一番多いのは、就職です。



というような、「職場で通用する日本語」については、

多くの関心が集まるようになっているようです。



ただ、私がここで考えたいのは、

日本語教育はビジネスとして成立しているのか、ということです。



アメリカのある病院では、何かが決定されるときに、

「それは、患者にとって一番いい方法ですか?」という問いが出され、

そうではないと判断されたときには、何度でも会議をやり直すチームがあったそうです。

その結果、そのチームが担当している病棟の治癒率・回復率は、

他の病棟を凌駕し、今では病院全体がこの問いをするまでになっています。



日本のある老舗の社長も、

「三得」と言っていますが、これは、「自分・相手・地域の三者が得をするやり方で商売をする」

という意味です。



さて、大学日本語教育は、

「学生にとって一番良い方法」を選択しているのでしょうか。

そして、

「教師・学生・地域の三者が得をするようなやりかた」で行われているのでしょうか。



昨日は、ドーナツの2周年パーティーでした。

その前に行われた会議の中身、

そして、パーティー終了後に行われた新旧リーダーの

引継ぎの様子は、文字で表すことはできません。



学生にとっていちばん良い方法を追求していけばいいんだ、

それがビジネスの基本なんだということが確認できて、

本当に嬉しかったということだけ書いておきます。

2周年パーティー

2011-06-26 03:40:35 | 結果報告
ドーナツ2周年パーティーを開きました。

発足当初は、コンテストのやり方や会議の進め方そのものを
手取り足取り教えていたのですが、今では、パーティーや会議の
振り返り・前年度のリーダーからの引継ぎまで、日本語でできるようになりました。

期待が過度の要求にならないように注意しなければいけませんが、
学生は私達教師が思っている以上に、成長する力があるということを、
今日の会議・パーティー・振り返りを通じて、改めて教えられました。

新しい1年を通じて、新しいメンバーがどのように変わっていくのか、
楽しみです。

そして、1年目と2年目に、ドーナツを誰も知らない状態で
頑張ってくれたメンバーに、心からお礼を伝えたいと思います。

本当にありがとう。
君達がしたことは、少なくとも天津では誰もやったことがないことです。

多くの人はその恩恵を受けるだけですが、
それを創りだした自分達を誇りに思ってください。

いつか、ドーナツがやろうとしたことが当たり前になる時が
くると思いますが、それを0から作ったという経験を大切にしてほしいと思います。

また何かの形で一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。