TIBと仲間たち

TIB(トロピカルインモラルボーイズ)と素敵な仲間たちのブログです。

ありがとう ジュンク堂

2023-08-01 12:43:58 | 日記
 その昔、大分のジュンク堂には驚いた。蔵書の豊富さ、ここに来ればなんでもある!って震えた。あまりの恍惚感にコミックコーナーが無いのに気づきもしなかった。なんと文房具屋を挟んで上の階にコミック専門の階があるじゃないか。特に出版社を超えた作者別コーナーには心奪われ、手塚治虫、石ノ森章太郎、桑田次郎、星野之宣、諸星大二郎、、、買いまくった。さらにコミックコーナーの奥まった場所に、ウルトラマンのコーナー、アメコミのコーナーまであるぞ。えーっ!おいおいバンドデシネが大量にあるよ(感涙)。学会で東京に行くたびに、神田の古本屋で探してた、メビウスがスクイテンが目の前に。このコーナーだけは誰にも譲れないと何度足を運んだことか。絵本コーナーでは、ショーン・タンを探してたら、アイナール・トゥルコウスキィにも出会えた。僕にとって夢の本屋であった。
 大分からどんどん本屋がなくなってゆく。うちの近くの明林堂も無くなった。確かにアマゾンで予約すれば発売日に届くし、買い忘れも、二重買いもない。関連書籍もしつこく出て来る(な割にはちょっと違うんだなこれが)。しかし新刊コーナーで読んだこともない作家やジャンルの本に出会うことがなくなるのだ。多分、麻耶雄嵩や、皆川博子には出会わなかったかもしれない。早川文庫の平積みもされていない厚い本『開かせていただき光栄です』を手にして数ページ読んで衝撃を受けた。この作家を今まで読んでいなことを恥じ入った。文庫の後に単行本を買い直したのもドグラ・マグラ(復刻版だけど)以来かもしれない。
 そして昨日七月末をもってジュンク堂は大分での歴史を閉じた。ああまた大分から文化の火が消えた。磯崎新設計の医師会館が取り壊された時ぐらいの衝撃である。
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