浅草は両親が住んでいた事もあり、子供の頃に父に連れて行ってもらった「花屋敷」やどじょう屋さん。
大人になってからも、懐かしく、仲間と行った「神谷バー」の電気ブラン、麦飯やさん、演芸場、中村勘三郎さんの芝居小屋「平成中村座」等、私にとって懐かしい場所です。
友達との会話で「浅草」の話になった時に「異人たちの夏」と言う本は、浅草が舞台になっっているよと聞き、図書館に予約を出しました。
脚本家の山田太一さんが書いた小説です。
あとがきの田辺聖子さんの抜き書きより
「異人たちとの夏」は誠に不思議な小説、そして美しい小説である。
47歳の小説家が妻子と別れ、友人にも苦い思いを強いられて、鬱々としていたとき、ふと今はこの世にいない父と母に巡り合う。12の時に死んでしまった、まだ若い父母である。こんな事があつていいものだろうか。
ー中略ー
やっぱり、それは踏み込んではならぬ異界であり、亡父母はもはや異人なのだ。
うーん、やはりこの小説の舞台は浅草しかないだろうなと思える、郷愁を覚える小説でした。
そして、この本で初めて出合った大活字本シリーズのシリーズ本でした。
活字が大きいって、こんなに読みやすいんだ!
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