徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

メランコリックに回想する

2010-09-18 | 日常生活のお話


今週から
実家の建て替え工事が始まりました。



最後に家を訪れた日に
自分が育った空間を
記憶に留めるため
撮影しました。

言っても
何度もリフォームを重ねているので
昔の姿を留めている部分は
既に少ないことに気づきました。






この文字をなんと読むのだろうと
子供の頃
いつも凝視していた記憶があります。



母の婚礼箪笥が置かれていた場所。

35年前の青い畳が見えた時
一瞬、時間が交錯したように感じました。



とても恐ろしい空間に見えます。

ここは弟の部屋。
畳の上に絨毯を敷き
キャスター付きの椅子を置いていたため
畳が傷んだのだと思われます。



私の部屋のドアです。
小学生の時にかぎ針で編んだドアカバー。
このドアノブを握る感覚を
忘れることはないと思います。



両親が私のために購入した机です。

当時はおもちゃテイストの
多機能学習机が流行っていた時代。
親の価値観を理解できず
ありがたいとは思えませんでした。

この良さを認識できるようになったのは
高校生になってから。
今では持ち帰る事ができるのなら
手元に置きたいです。



私の部屋です。
家を出てからは母の部屋となっていました。



私が暮らしていた頃
気の向くままにピンナップしていた壁面。
Takayuki、Yoshieの初個展の案内や
恩師の個展案内、大切な人からの手紙など
思い入れのあるモノばかりです。

この壁面は
10数年前の状態でした。



実家の解体によって
私の過去は
見えない記憶になってしまいました。

柱の黒ずみや壁の質感を忘れずにいたいです。



Yoshie


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徳永写真美術研究所
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