ロマン・ポランスキー監督に、旧友でありビジネス・パートナーである人(製作)がインタヴューしながら、そこに様々な時代の映像が重ねられていく、ドキュメンタリー。とても面白かった。
ポランスキー監督の映画はわりと観ているけれど、実は好きなのかどうかもよく分からない。
心理劇が多いから、私にとってつかむのが難しいせいかもしれないし、それにしてもラインナップだって、わりと多様だと思うのだ。孤立した空間での心理劇、というテーマを色んな角度から繰り返し描いている、と言えば、そうなのかもしれないけど。それでも色んな風味があって、なんだか複雑な心境になる。
ポランスキーさんの人生の来歴が、複雑な、プリズムのようなものを、生み出させているのかもしれないな、と思った。
パンフレットを読んでいたら、この企画を思いつきインタヴューをした、アンドリュー・ブラウンズバーグさんが語っていた。
「一緒にいると楽しいですね。愉快な男で。(略)知識を渇望していて、学ぶことに没頭するのです。車のエンジンがどうやって作動するのか尋ねたら、エンジンの部品を一つずつ描きながら説明してくれますよ」。
だから、もしかしたら、ポランスキー監督の頭の中では、人の感情や感覚もエンジンの部品のように一つ一つ明確に形をもっていて、複雑な仕組みから「ほら」と取り出して見せられるようになっているのかもしれない。なんて思ったり。
ローラン・ブーズロー監督、2012年、英・伊・独。
ポランスキー監督の映画はわりと観ているけれど、実は好きなのかどうかもよく分からない。
心理劇が多いから、私にとってつかむのが難しいせいかもしれないし、それにしてもラインナップだって、わりと多様だと思うのだ。孤立した空間での心理劇、というテーマを色んな角度から繰り返し描いている、と言えば、そうなのかもしれないけど。それでも色んな風味があって、なんだか複雑な心境になる。
ポランスキーさんの人生の来歴が、複雑な、プリズムのようなものを、生み出させているのかもしれないな、と思った。
パンフレットを読んでいたら、この企画を思いつきインタヴューをした、アンドリュー・ブラウンズバーグさんが語っていた。
「一緒にいると楽しいですね。愉快な男で。(略)知識を渇望していて、学ぶことに没頭するのです。車のエンジンがどうやって作動するのか尋ねたら、エンジンの部品を一つずつ描きながら説明してくれますよ」。
だから、もしかしたら、ポランスキー監督の頭の中では、人の感情や感覚もエンジンの部品のように一つ一つ明確に形をもっていて、複雑な仕組みから「ほら」と取り出して見せられるようになっているのかもしれない。なんて思ったり。
ローラン・ブーズロー監督、2012年、英・伊・独。