クリスティアン・ムンジウ監督、2012年、ルーマニア・仏・ベルギー。
2005年にルーマニアで起こった「悪魔祓い事件」を題材にした作品で、事件の舞台は丘の上の修道院。
色んな人たちと色んな場所が、ほぼ同じトーンで描かれてた。
なんでそんなことをあえて思うのかと言えば、まるで隣同士のような近い場所に、信じるものが全く違う、世界の違う人たちが普通に暮らしているからだ。その中で丘の上だけが切り取られてるんじゃなくて、民家も、病院も、薄いイコールで繋がっているように見えた。そこには、お互い行き来することの不自然さが全くない。だから、それが不思議。
そんな中で行きあぶれてしまったのは、アリーナ彼女一人なのかもしれないな。
どうして言葉にできなかったんだろうと、それが悔しいような、哀しいような。「普通の言葉でしゃべって!」と怒鳴った時の命綱から手を滑らせたかのような焦りと苛立ちが、思い返すと哀しい。
草を踏み、雪を踏んでいく、修道院への丘を上る道のりが、とても美しかった。
2005年にルーマニアで起こった「悪魔祓い事件」を題材にした作品で、事件の舞台は丘の上の修道院。
色んな人たちと色んな場所が、ほぼ同じトーンで描かれてた。
なんでそんなことをあえて思うのかと言えば、まるで隣同士のような近い場所に、信じるものが全く違う、世界の違う人たちが普通に暮らしているからだ。その中で丘の上だけが切り取られてるんじゃなくて、民家も、病院も、薄いイコールで繋がっているように見えた。そこには、お互い行き来することの不自然さが全くない。だから、それが不思議。
そんな中で行きあぶれてしまったのは、アリーナ彼女一人なのかもしれないな。
どうして言葉にできなかったんだろうと、それが悔しいような、哀しいような。「普通の言葉でしゃべって!」と怒鳴った時の命綱から手を滑らせたかのような焦りと苛立ちが、思い返すと哀しい。
草を踏み、雪を踏んでいく、修道院への丘を上る道のりが、とても美しかった。