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NO-33
みなさん、おはようございます。昨日、夜9時に福島から帰って来ました。昨日は大ニュースが飛び込んできました。北朝鮮の金正日が亡くなったって、びっくりした。僕は土曜日に郡山の友人に会い、友人の仮設住宅に泊まって日曜にいわきへ向かい、強制避難区域で一人残り今、話題の中心にいる松村氏と泉玉露の仮設住宅で自治会長をされている僕の師匠の森川氏と会ってきました。
結構ハードスケジュールで、やはり疲れています。今回のブログは少し本音で書きたいと思う。今、強制避難区域の富岡町では牛の問題を未だに、片付けられずにいてTVのニュースで牛が交通事故を起していると全国に放送されている。
牛が悪いのではなくて餌も与えずに放置したままの人間が一番悪いのに、この事故を起した国と東電は何もしないのか?今まで何度も彼(松村直登)が訴えて来たが、事故の加害者である者が知らぬ存ぜぬ!を貫くつもりなのか?ひどいものである。動物たちの命を守るために必死に動いて来た松村氏は今、とても逼迫している。
何故なら動物に与える餌を動物愛護団体から支給を打ち切られ、自分のお金を使って調達しているのだが、12月分までの餌しか調達出来ていないから彼は今、必死に駆け回って餌の確保を急いでいる。上の写真は餌を待つ犬や猫に牛ですが、もう餌が本当に足りなくて困っています。助けて下さい。みなさんに寄付を本当にお願いしたい。
僕も初めて彼に相談をされたが、同じ被災者の僕が出来る事と言ったらたかが知れた金額しか出せず、全国のみんなに呼びかけて募金をお願いしようと二人で話して帰って来た。
都会の人?いや、全国のみんなが原発被災者はいいなあ~精神的損害補償金もらえて。と言っている人が多いが「ふざけるなよ!」と言いたい。自分の建てたマイホームにも帰れず、家の補償もされず、仕事を失って生活費も入らないのに、一ヶ月10万円の補償で、どうやって暮らせ?というのだろうか。残っている家のローンだってそのくらいあるんだよ!
今の横浜の住宅は、来年3月まで家賃の支払いが無くて大変に助かっているが、来年の3月からは一時止めて頂いた福島のマイホームのローンと、ここの家賃と新宿の娘(学生)への仕送りだけで30万毎月支払わなければならない。原発事故の前の福島にいるときは、給料は安かったけど共働きで何とか生活出来ていた。
娘が言った「お父さん、学校。私、行くのやめようか?」正直、言葉に詰まった。親として何度考えても自分の答えは、それだけはダメだ!情けないおやじであるが、そのくらいはおやじの意地を見せたい。
福島での生活は贅沢も出来なかったが、夫婦でまた親子で質素だが幸せな暮らしだった。事業立ち上げのために会社を去年の12月に退社し今年の4月に設立予定だったのだが、東電は何も残されていないからあなたの補償は出来ないと言った。それなら3月11日以前の富岡町に戻せよ!
どんな事したってそれが出来ないのだから、6町村の住民全員を東電と国は救済しろ!TVの報道だって、報道規制を強いているとしか考えられない報道だ!ある記者は言った。「このままを報道しては、この世界から出されてしまう」と。自分の会社がそんなに大事かい?スポンサーだからか分からないけど、自分の事よりこの事故のおかげで人生が狂った住民の事を考えられないのかい?
君らの会社の事故のせいで人生の基盤を失った人間の気持ちは気にならないのか?と声に出して言いたい。これは6町村の住民のみんなを代表して言う。今まで9ヶ月も我慢してきたが、そろそろ本音で言わないと本当に分からない人間が多いので言わせて貰った。
東電の中にはちゃんと理解してくれる人もいるのも事実だが、あまりにも少なくて本当にがっかりしている。「このまま生きているうちに補償されずに自分が死んでから水俣病の訴訟のように、自分の子供たちの時代になって和解でお金を国は出すのでは?」と郡山の避難所にいる腕のいい床屋のSさんは言った。
情けなさと失望と、やりれなさを抱えて福島の地を後にした。車を運転し横浜に帰る道中些細な事で、かみさんを怒ってしまったが救いはかみさんの明るさかも知れない。本人には面と向かって謝れないけど、ブログには記しておこう。助かってますと・・・
只今NPO法人 双葉地方復興企画の設立準備中です。その準備中にこんなひどい状況になるとは思いませんでした。必ず立ち上げますので、その時は皆さんに本当に助けて下さい。
私は関東でカメラマンをやっている者です。
イギリス人の写真家が、ぜひ松村さんにお会いして、お話を伺い撮影させていただきたいと申しております。
12月の最終週、もしくは1月の第1~2週の訪問予定です。
松村さんにこちらの事情をお伝えいただいた上で、松村さんの連絡先を教えていただくことは可能でしょうか。
突然のお願いで恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
domino1971@gmail.com