今日
庭に見知らぬ男の人がいるなあ、といった雰囲気で
きなこは軽トラの周りをうろついたり
作業されてる近くまで見に来たりしてましたが
午後私が大型作品で苦心している横に来ました。
「今は作業台の上に乗っちゃだめ」
そう言うと
にゃあ~。
わかってるのかどうか知らないけど返事はする。
私の足元でじーっと作品作りを見つめています。
カナヘビがチョロチョロ出てきました。
私はついきなこに
「きなこ!カナヘビ!」と、指さしました。
途端にきなこは身を翻し、素早いカナヘビを追いかけ
追い詰めて捕まえました。
すごいな。俊敏です。
得意げにくわえて私に見せに来るので
「いいよ。あんた、食べる気?ここに来ないであっち行きなさい。」
そう言うと言うことを聞いて、向こうの溝の中に入りました。
カナヘビのしっぽがちぎれピクピク。
もー。残さないでよ。
「きなこー、しっぽ忘れてるよ!」
しばらくして飽きたのか戻って来たきなこ。
「しっぽ持って言ってよ!」
と言っても動かなくなると興味ゼロ。(笑)
気の弱い女の人なら卒倒する。
猫というものは昔はこのようにねずみを捉えてきたのです。
元々はこのような生き物。
今はお洒落なお部屋の中で
大切にされて
ペットフードしか食べないにゃんこたくさん。
果たしてにゃんこにとって
自由に歩き遊ぶきなこみたいな風来坊はどうなのだろう?
きなこを見てると
私が子供の頃普通に見てきたにゃんこの姿がそこにあるわけです。
本能的に動くものを見て俊敏に反応し
獲物を捉える様は
確かに彼がねこであるという証拠でもあります。
確かにそれは見たくないものかもしれない。
人にとって。
カナヘビ捕まえて嬉しそうに得意げに見せに来るきなこ。
見てみて。僕、捕まえたよ。
そんな顔を見てると
思わず笑えてくる。
何事もなかったかのようにこちらに来て
今日は椅子で昼寝はだめにゃのか?と言った顔をする。
「ここでの作業終わってからね。今はいけません」
いちいちにゃ~とかすれた声で返事します。
私は思わず子供の頃一人遊びしていた頃を思い出します。
しばわんことにゃんこのいた頃。
野生だなあ。と、
昔の昭和の頃の、にゃんこみたいでした。(笑)