女社長のブログ《伴海日記》

おかげさまで今年は10周年を迎えます
伴海エンタープライズ株式会社の社長であり歌手
浜砂伴海の日記

I did it!!!

2010-06-12 | ライブ・コンサート
魔法はないけど、奇跡は起こった!?
「おはようございます」と言った瞬間から、
ちょっとハスキーだけど、誰にも言わなければ誰にもわからない。
言い訳はダメだ。私は武士の子、サムライだ。(なんのこっちゃ)
会場に入る時、めちゃくちゃ気合い入る。
イチかバチか・・・
けれどね。私はラッキーだった。
始めからこうなることがわかっていたように、物事が決まっていたのだよ。

まず、はぎの先生(喉の先生)は「曲数減らしなさい」とおっしゃった。
それが今回、実際少なかったの。
去年は寿三郎さん、川崎さん、と浜砂で行ったから、曲数もそれなり多かった。
ところが、今年は「鳩ぽっぽ」の看板さげて行ったから、
メンバー増えて、コーラス曲増えて、ソロの曲数は減った。
正直、多少モチベーション下がっていたのだけど、
実際本番当日は、このことが私に非常に好都合だった。

恐る恐るリハーサル。あっだめだ。声が途切れる、裏返る~。汗だらだら。
けれど、コーラス曲から始まったおかげで、
その数曲の中で、私は声帯のコンディションを大まかに掴んだ。
まるで他人事のようになっちまってる声帯を、一生懸命自分の方に近づける。
「おーい、私の声帯、戻って来いよー」ってかんじ。
無理しちゃダメだ。「おーい、おりこうさん、帰っておいでー」
コーラスのリハをしながら、まるで自分の声帯に「よしよし」
なだめすかすように、歌う。

その後、ソロは集中して、いつもはあまり意識しない
「複式呼吸」とか「脱力」とか「喉を開ける」etc.をやってみた。
(はぎの先生の著書には、それらのことと声帯の関係がわかりやすく書いてある)
それに、本番前オペラ歌手のロベルトにメールしたら、
いろいろとアドバイスくれて、私は可愛い女学生のように素直にそれを実践した。
すると・・・良いじゃないの!うん。ハスキーだけど、弱い声じゃない。

そして本番。幕が開くとホールは満席。
2,000人のお客様。エネルギー頂戴しました!
大きなホールで歌うのは最高。自分の力以上のものが湧いてくる感じ。
ソロは、「愛の讃歌」「アコーディオン弾き」を歌った。
今日の歌に、思い残すことはありません。
責任持って、勇気持って、大いに楽しみました!

ある方が、「この1年でずいぶん変わりましたね!」
ハクがつきましたね、と握手してきた。嬉しかった。
今日穴開けずに済んだだけでも幸せなのに。ありがたきお言葉!

私の中に有る「根拠のない自信」という炎が、
静かにちろちろと燃えてはいたのだけど、
(何故かと言えば今年のおみくじ”末吉”だったから)
さすがに前日まで「筆談」していたのが10日ぶりに歌うこと、
しかも2,000人のホールということが、プレッシャーじゃないわけはなかった。

リハーサルの途中外に出て、ふと「ばあば・・・」と言ったら、
涙こぼれそうになった。
あの時たぶん、おばあちゃんが来てくれたのだと思う。
今日、ばばの形見の帯で作ったドレス持ってったの。守ってもらおうと思って。
ばば、ありがとう。

仙台の皆さん、ありがとう。
はぎの先生、ありがとう。
ロベルト、ありがとう。
そして、
私の喉を心配してくださった皆さん、ありがとう。

ご心配おかけしました!
私は手術しないで、このまま乗り切るつもりです。
本当に私に必要なことを、身をもって体感、得とくするため、
結節が出来たとさえ思っています。
ああ、人生って面白い。

帰りの新幹線でビールを飲みたかったけれど、我慢。
油断しません。飲みません。喋りません。
6/20の柏WUUが終わるまでは禁酒するぞ。
欲しがりません、勝つまでは!

(だからこれ、ノンアルコール!)