女社長のブログ《伴海日記》

おかげさまで今年は10周年を迎えます
伴海エンタープライズ株式会社の社長であり歌手
浜砂伴海の日記

ロベルトのメール

2010-12-22 | 美風景
音声治療のスペシャリスト、萩野先生を紹介してくれた友人
ロベルトは、ブラジル人。オペラ歌手だ。
(シャンソン歌手のロバート山田君ではありません・・)
「はぎの耳鼻咽喉科」の待合室に、ロベルトの歌う写真が。
実は、萩野先生はピアニストでもあるの。
最近ライブで共演した時の写真だった。
「またやっちゃいました」とメールしたら、
ここのところずっと、心配してメールくれてる。

彼のプロ根性というのは、その普段のメンテにみてとれる。
私はクラッシックから遠ざかった頃、即ち
ロックやシャンソンを歌う様になった頃から、
そのメンテを怠って来たのだと気づく。

酒場で歌うのが仕事であるということに、
最初は戸惑って、煙草の煙や、女性の香水などに
涙流しむせ返っていたものだ。
それがいつしか、毎晩歌っているうちに鍛えられ、
ちょっとやそっとのことでは枯れない、
強い強い声帯が作り上げられた、のだと思う。
私はいつでも、豪快に歌って、
風邪ひこうが、寝てなかろうが、酒飲もうが、
何ら関係なかった。
「歌えれば」何でも有りだった。
それで生活が成り立っていた。

成り立っていた、ように見えた。
私は体を壊した。それが現実。

「トシのせいじゃないよ」とロベルト。
70歳でも、80歳でも、バリバリ現役の歌手達がいる。
彼らは普段、抜かりなく楽器をメンテしているのだ。

咳が出やすい体質なら、徹底的に改善しなくては。
咳こそ最もイケナイ。歌手は咳したくても我慢しなきゃダメ。

当日本番前のりハーサルはやっちゃダメ。
リハは別の日にしっかりやって、当日は寸法合わせぐらい。
「こんなの日本だけだよ。僕は契約の時にはっきり言うよ」

それから、
今の発声法、レパートリーが、自分に合っているかどうか、
よく見直す必要もあるかもしれないね。

ありがとう、ロベルト。

しかし、よく考えたら、ブラジル人の彼が、日本語でくれるメール。
これって凄い。偉いなぁ。
頭下がりっぱなし。