つくばEXで「柏の葉キャンパス」へ。
ここには千葉大や東大、国立がんセンターなどがあり、
そしてなにしろ緑豊かな広大な公園があり、
柏も広くて奥深いなぁと、元柏市民だった私もつくづく感心してしまう。
今日はこちらにある「さわやかちば県民プラザ」ホールでコンサート。
辻村寿三郎さんと、川崎員奥さんと、お人形達も一緒だ。
今日は一般の方は入れない。特別なコンサート。
柏市私立幼稚園協会の、特別研修会なのだ。
柏には私立の幼稚園が33園もあるそうで、
その先生方、関係者が、4百数十名集まった。
研修???
何やら固い雰囲気?
しかもなんとまぁ、客席のほとんどが「二十歳代」
うわぁ~。ある意味圧倒される。
私の得意分野(中年~老年!?)とかけ離れている。
でも我々はいつものように「伸び伸び」歌い、舞うだけだ。
最初固かった客席も、徐々にほぐれてゆく。
JAVAの手拍子なんて、パーフェクト。
オジサンおばさん達(失礼!)ではこうは行かない。
うーむ。さすが、若い! というかやはり、
幼稚園の先生だもの。リズム感が良いのですよね。
寿三郎さんが、「あなた達には未来がある」とおっしゃった。
毎日、新しい「明日」が来る。
毎日ひとつ、「昨日」と違うことをやってごらんなさい。
そしたら、一年で365個、何かが出来る。
しかも、若いから沢山、何年もできるでしょう?
素晴らしいじゃないですか。
ほんとだね。毎日ひとつずつ、新しい何かができるなんて。
素敵だ。
震災後、柏は放射線のホットスポットといわれ、
特に小さなお子さんを持つ家庭のストレスはもとより、
幼稚園の先生方のご苦労は計り知れない。
けれどステージで、そういう内容の話はしなかった。
ひととき、別世界へ心の旅をしてもらえれば良いと思った。
あっという間に最後の曲になった。
私は幼稚園の頃の自分を思い出し、そして今の自分を思った。
今目の前にいる若い先生達が教えている園児達も、
いつかはこんなに大きくなり、立派に(?)なる。
未来を信じて今を生きましょうよ。
私は、今日までの人生に悔いはない。
良い事も悪いことも、たいして変わりはない。
だって私の人生は、今日また、
ここから始まるのだから!
というシャンソンを最後に歌います、といって
「水に流して」
寿三郎さんの人形が、舞台を悠々と舞う。
上手く話せなかったけど、若い皆さんへ。
この歌が、私からのメッセージだ。
いろんな方のご縁で、このコンサートは実現した。
そのご縁をさかのぼってゆくと、私の父がいる。
父は会場にいたと思う。確かに。
今日のコンサートを一番喜んでくれたのは父に違いない。
この出逢いと、ご縁に、心から感謝して、
そしてこれからも大切にしていきたい。
また逢いましょう。
お互いに、新しい何かを身につけて。未来を信じて。
ありがとうございました。
写真は、楽屋でのお人形達。
左から、レンちゃん、梅川、ジョジョ
全て、辻村寿三郎作品