命の限り
2011-12-05 | 素敵
遅ればせながらの誕生日プレゼントをいただく。
あるひとが焼いたお茶碗。
両手で包むように持つと、
手のひらに土や火のエネルギーを感じる。
しかも優しい。
プレゼントしてくださった方ではなく、
そのお友だちが焼いたものだそう。
余命半年と宣告されたお友だちは、
毎日一つずつ、茶碗を焼こうと決めた。
そして実際、毎日一つずつ焼いたものが、
残った。
親友である彼のところへいくつかの茶碗が来た。
それを私に一つ譲ってくださったのだった。
「私なんかが頂いて良いのかしら」
「いいの。どんどん使ってあげて」
私は器を頂くと、飾ったり仕舞い込まずに、どんどん使う。
カジュアルなものも、高価なものも、使う。
使ってこその、器なのだもの。
それではありがたく頂戴しましょう。
「お茶だけでなく、紅茶や珈琲も飲むと思うわ」
「それはきっと、彼も喜ぶだろう」
珈琲を淹れて飲んだ。
とても美味しい。
何故なのかわからないけど、味が、違う。
温かい気持ち。ありがとう。
顔も知らないその人の、命に触れた気がした。
手のひらの中に、陽だまりを抱いているよう。
命の限り、私は何をするだろうか。
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