芍薬大輪

買い物から帰って来ると大家さんとばったり。

手には無造作に束ねた芍薬の花。

その半分を取り分けて、私に差し出した。

「一日しか持たないよ」

いつも庭造園活動に励む大家さん。

私はこの庭が有るからここに住んでる様なものだ。

「まぁ、嬉しい。ありがとう。ほんとに綺麗。わぁ。わぁ」

私は馬鹿みたいに喜んで、部屋に飾った。

なんて大きなの。でもなんて可愛い。優しい色。

花は自分で選んでその色と大きさに収まっている訳ではないだろうに。

淡々と、ただ咲いているのだろうに。

でも、大輪に咲いて、散る時も「ばさり」と豪快に散るのは気持ち良かろう。

いい女だねぇ。思わずつぶやく。

 

ソメヤケンジ氏のトルソーと一緒にパチリ。

ってやってたら、ちゃー坊ヤキモチ。。。