清水先生の命日。思い立って、鎌倉霊園まで。
清水未子先生。私の声楽の先生、人生の師である。ここ数年お参りしてなかった。
金沢八景からバスで向かう。なんだか懐かしい。朝比奈峠で降りる。
霊園内の風景が変わっていた。芝生だったところも整地されて、
一瞬、たどり着けるのか不安になる。
が、お導きなのだろう。気がつけば先生のお墓の前に。
と同時に、涙が溢れ出し、胸が苦しくなった。
お掃除をしながら、汗と涙が、滝のように流れ、手元足元に落ちた。
先生の好きな、レモンティーと、チーズケーキ。
あらためて手をあわせる。話したいことがいっぱい。とりとめもなく話す。
峠を渡る風は、少し熱を帯びていて、蝉時雨が響き、珍しくトンビはいなかった。
私は、先生に教わったことをコアに、今も歌っています。
そして、歌い続けていきます。
どうか、見守っていてください。