6月になると、大通公園で「ライラック祭」があるそうだが、
その頃気温が低く寒い日もあり、「リラ冷え」と言うのだそうだ。
桜の頃寒いと「花冷え」というのも好きな表現だが、
「リラ冷え」何とも札幌らしくていいなぁ、と思う。
6月か。ライラック…リラの花咲く頃に来たいなぁ。。。
すると、もう、少し咲いているのがあるよと教えられる。
大通公園に行ってみると、あったあった。
びっしりと、実のようについた蕾は濃いピンク、
そこにちらほら、咲くと淡い色の花が顔をのぞかせていた。
さらに行くと、ピンクがかった薄紫のリラ。
何故だかこの木だけ満開。それは美しく気品ある風情。
早咲きの木なのね。伸び伸びと、花がたわわの枝を揺らしていた。
シャンソンによく登場するリラ。
中島公園。白い清純な小花が、風に揺れていた。
青空に白がよく映えて、リラのワルツが聞こえて来る。
歌っていないなぁ。せっかく詩も書いたのに。
でも…リラの花は囁く
五月の空に歌う
くるおしい恋の歌を 歌を
巡り来る季節の中
リラは歌い続ける
永遠の恋の歌を
永遠の愛の歌を
五月の空と、リラの花が、悩ましい歌を作らせる。
青春は遠くに去り、この、五月の陽気だけが、
その記憶だけが、切なく人の心の中でルフランする。
あと何回、この春の花を愛でることができるのだろう。
花冷えの中、そっと自分を抱きしめる。けれど、
花は咲く。永遠に。人もそう。
生まれ変わって、また。
北海道には行ったことないのでいつか行ってみたいなぁ~