癒しの庭Ⅲ

集おう癒しの庭へ

アンチューサと高貴な憧れの紫根染

2013年01月21日 | ガーデニング

 


ナデシコやキョウカノコの淡いピンク色の中で

アンチューサの青紫色が

ひときわ目を惹きます。

 

 

サクランボの木の下で

ルピナスの花が咲き終わると

存在感をあらわすのが真ん中に咲いている

アンチューサ・アズレア

ピンク色のシランやフクロナデシコ

黄色のアルケミラ・モリスと優しい彩りで

癒しの庭はちょっと華やぎが増します。


アンチューサ・アズレア

ワスレナグサに似た小さな青紫の花をたくさん咲かせ

アフリカワスレナグサの別名があります。

1.5メートルくらいの高さはありそうです。

耐寒性の2年草ですが

癒しの庭では毎年のように出てきてくれるので

大歓迎のアンチューサです。

 

このアンチューサはムラサキ科の植物で

同じムラサキ科には

ムラサキをはじめ

ワスレナグサ、ミヤマホタルカズラ、ブルンネラ

コンフリー、ルリソウ、ハナシノブなど

かわいい仲間たちが癒しの庭を彩ってくれます。


今日は、ムラサキのお話~

高貴な憧れの紫色におつきあいくださいね。

 


こちらは、相模原からお越しのルリソウ

癒しの庭に元気に根づいてくれて

鮮やかな青紫色を楽しんでいます。

 


こちらのノブドウの実は

ムラサキ科ではありませんけど

まるで宝石のような輝きで

ガゼボに彩りを添えてくれています


やはり「むらさき」といえば・・・


茜草(あかね)さすむらさき野行き標野(しめの)行き

野守(のもり)は見ずや君が袖振る

         (額田王)

紫草(むらさき)のにほへる妹を憎くあらば

人妻ゆゑにわれ恋ひめやも

            (大海人皇子)


絢爛豪華な万葉朝の情景を演出する

紫草(むらさき)です。



この白い花をつける紫草の根を使って染めるのが

紫根染

遠く王朝の香気がしのばれる美しい染め物です。



柊(ひいらぎ)さんの紫根染です

椿灰の先媒染が5回、紫根の染めが5回で

こんな高貴な色合いに・・・

クラシック音楽とギターをこよなく愛し

工房の若手のみなさんからは

草木染の神様と敬われている柊さんです。


優しく静かな音色を奏でるかのように

丹念に心をこめて染め上げた柊さんの渾身の逸品です。

絞りは初挑戦と言い、いつも謙遜なさいますが

圧倒されそうな深みのある色合いです。

この紫根染の染液は

みんなで栽培したムラサキを使って染めてくれました。

胸が熱くなる思いです



こちらの絞りもなかなかでしょ。

絞りを始めたばかりなんて信じられないくらい・・・

みんなの尊敬を一身に集めている柊さんの

ログウッドの絞り染め。

男性とは思えないおしゃれな

優しい温もりを感じる草木染です


 


今日の草木染工房には

素敵な仲間たち6人が集い

優しい和と輪のつながりがひろがりました。


崇高優美な憧れの紫根染と茜染を纏って

なまはげも心なしか奥ゆかしく

優雅な気分を味わっているように見えませんか・・・

いや、それはないか(笑)

 

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