癒しの庭Ⅲ

集おう癒しの庭へ

能代の染工房に雅な茜色が広がる!

2013年01月29日 | ガーデニング

 

昨日は、能代市の染工房里山さん行ってきました。

まだ体調が万全でない庭師が

冬道の運転を心配してくれて

お伴をしてくれました


 

まるでタイムスリップするかのように

平安貴族たちが

豪華絢爛に紫根染や茜染を身に纏っている~

そんな情景の中に身を置ような錯覚に陥いってしまった

里山さんの染工房でした。

25年の努力の結晶が華やぎとなって・・・


高貴な憧れの色と称えられる紫根染

里山さんの紫根染のみごとな色は

当地の紫根と同じ種で

安代町から取り入れたものでした。

同じ種を使う先輩でした

幾多の失敗や苦労を重ね、土作りに取り組んでこられたようです。

その情熱に、素晴らしいの一語・・・

栽培は土作りの研究で、土のPHが大事なんですって。

肥料もたっぷり・・・と聞いてびっくり

 

 

前に使った酢酸アルミニウムの媒染剤に

さらに酢酸アルミニウムを加えた液で媒染。

なんとその媒染液は凍っていたんですよ

 

 

絞り終えたシルクのスカーフを

沸騰した茜の染液に入れて・・・

 

 

染液の中で繰ること20分くらい・・・

このあとの水洗いが大事でして

井戸水のPHが染めの色を左右するとおっしゃる里山さん。

水洗いは、水なら何でも良いのではないみたいです。

たかが水、されど水


江戸時代の川柳にこんなのがありますからね~

「京の水まだまだできぬ色あり」

「鴨川の水でもいかぬ色あり」

やはり、一番大事なのは水なんですね。


 

 

染め上がった茜染4本

横柄絞り模様の左はしのスカーフが私の茜染です。

簡単に結んだだけでこんな絞り染め模様ができましたよ~

工房には

雅な万葉の香りが広がるよう・・・

 

 

里山さんが染められた無媒染のインナーです。

無媒染だと媒染の温度や時間を気にすることもなくて

それで、こんな高貴な紫根染の色が出るのですから

もう目からうろこでしたね・・・

紫根染のインナーを身につけられるなんて

すごい贅沢・・・

将軍様にでもなった気分でしょうか。

聖徳太子も知ったら目を丸くするかもしれませんね

 

 

 

 

 

温度計も時計もなくていいんだ。

教えてくれるのは、ただ紫草や茜だけ。

染めは調理と同じ、

調味料をどのようにしたらいいか考えるのと同じ・・・

にこにこしながらこんなお話をしてくださった里山さん

努力と根性で独自の染め技法を極め

とことん良い色を引き出す

里山さんならではの印象に残るお話です。

里山さんの作品は

2月6日~12日まで

 神奈川県藤沢市の小田急百貨店にて

北東北物産展で 

展示・販売されます。


平泉中尊寺の貫首さんも身につけるという

古代より伝えられてきた紫根染・茜染です。

 

里山さんに心から感謝しながらの帰り道は

雪の心配がなくて大助かり

夜空にはまんまるお月さんがぽっかりと浮かんでいました。

 


 

染工房里山さんで一緒になった素敵なご夫婦

「いっこゆるるん」さんの

いやされる肌ざわりのオーガニックの商品です。

アカネで染められた布地を使っているかわいいキャラクター

オーガニックコットンのマスクや帽子も

茜で薄く染めています。

その優しさが気に入ってしまい

茜つながりでのせちゃいました(笑)

おしゃれなマスクは、みなさんに是非お勧めしたいです。

外出が俄然楽しくなるかも・・・


ホームページ検索はこちら「IKKOゆるるん」です。

 

 

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