我が家の庭木の冬囲いもほとんど終わっているので、
より有効で美的な冬囲いはどんな方法が良いのか、
改めて考えてみました。
我が家の庭木の冬囲いは大別して3種類ありました。
我が家の庭木は
ほとんどが木に添えて背の高い棒を1本立て、
そのてっぺんからたくさんの縄を下げて、庭木を吊っています。
いわゆる雪つりという方法です。
雪つりをするためには、
庭木の約2倍以上の長さの丈夫な棒が必要です。
そして枝を吊す縄は枝の数だけ必要となります。
実際は棒のてっぺんで縄を折り返しているので、
倍の長さの縄が枝の数の半分の数を準備すると出来ることになります。
枝を縄で縛るためには「男結び」という技術が必要になります。
興味がおありの方は以下にある動画をご覧下さい。
我が家の2番目の冬囲いの方法は、
たくさんの棒で木を囲う(添えしばり)方法です。
我が家ではたった1本だけ「添えしばり」をしています。
例年この椛(もみじ)の木は
棒をたくさん立てて丈夫に囲って下さいと
来て下さったシルバー人材センターの方にお願いしています。
この椛は小屋の屋根の雪が落ちる下にあって
毎年いじめられている木なのです。
最初は小さな木で雪かこいも簡単だったのですが、
年々大きくなり紅葉の色も素敵になっており、
しっかりと囲ってやらなければならなくなったのです。
この「添えしばり」の雪囲いは
決して美的な方法ではありませんが、
丈夫に囲う為には必要な方法です。
欠点は美的で無いほかに棒がたくさん必要なことです。
他に「添えしばり」の方法で雪囲いをしているのが
この2つの灯籠です。
左は我が家のガーデナーさんが気に入っている織部灯籠で、
右は我が家に先祖から伝わっている灯籠です。
我が家に5本の灯籠がありますが、
この2本は最近は例年雪囲いをしています。
左の灯籠は屋根からの落雪に近く
大雪の年は倒れる心配があるからです。
右の灯籠は
すぐ左脇にある伽羅(キャラ)の木からの落雪に備えたものです。
大雪の時は雪を取り除いてあげると
こんな雪囲いは必要が無いのですが・・・、
大雪の後は必ず雪が深いので、
あまり若くは無くなった私はズルをしているのです。
この灯籠の雪囲いは
「雪つり(1本の棒とたくさんの縄でつる」では出来ません。
灯籠が重いので縄が切れてしまうからです。
我が家の3番目の冬囲いの方法は
極めて簡単です。
棒を1本立てたり、
棒を立てずにぐるぐる縛る方法です。
普通は雑木(広葉樹)は、なかなか雪には折れず、
折れても新たな枝が出て回復するのですが、
大きくなって、背の高さを魅力としたい木は
この添え木1本に縛ることで途中で折れることを防ぎます。
我が家で雑木(広葉樹)を雪囲いするのは
「ナンテン」や「白モクレン」など極わずかです。
我が家のガーデナーさんのお庭では
「バラ」と「サザンカ」「キョウチクトウ」「お茶の木」は
寒さよけの雪囲いが必要です。
我が家では、ほとんどが1本の棒を立てて
縄で木を吊る「雪つり」の方法です。
シルバー人材センターの方に
「長い棒が足りなくなったら足して下さい」と頼んでおくと、
何年かすると「1本長い棒にしたらどうか 」と聞いて来ます。
棒や縄は全部シルバー人材センターの方が準備して下さいます。
初めての方は、
シルバー人材センターの方にどう頼んだら良いのか分からないと思うのですが、
「この木は長い棒を1本立て吊って下さい
(松や伽羅など綺麗な雪囲いをしたい木)」、
「この木はしっかりと囲って下さい(落雪が心配される木)」、
「この木は棒を立てて縛って下さい(ナンテンなど絶対折れて欲しくない木)」
とお願いすると、
まずは美的で機能を果たす雪囲いが出来ると思います。
小さな木で、時間があれば、
2~3本は自分で雪つりをしてみるのも楽しいものです。
我が国最大級は
こちら「金沢兼六園」の雪つりだと思います。
まさに最大級、
雪つりもここまでくると芸術家も、落ちないように・・・・
参考
雪吊りの種類 |
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