走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

部下に育てられる上司

2006年05月15日 22時32分10秒 | その他
今日から、公民館回りの仕事が月曜日まで続きます。
そうした中、浮穴公民館に訪れた時の出来事です。
同公民館は、館長、館長補佐(補佐が常時いる場合は珍しいのですが、それだけ熱心ということでもあります)、そして書記補佐、公民館主事だけがいるという状況の中で、午後は主事がポツンと一人になることが多いようです。
当課では、はじめて同課に来て、すぐに公民館主事として配属されるケースがあります。その一人として、この公民館に配属されたのが田中君です。
これは、若い職員にとってはつらいことです。
人は一人にされたときにさまざまなことを考え始めます。
往々にして、ネガティブな考え方に陥りやすいものです。
例え、それが地域住民との最前線であったとしてもです。
そして、ホワイトボードの今日の日付のところに赤字で大きく「地域学習振興課長訪問」と、他よりも大きな字で書いていたのです。
「要注意で書いたの?」
「い・いえ、うれしくって、今日を楽しみにしてたんです。」
ハッとしました。
そんな時、仕事とは言え、課長が来てくれる。
私は、上司が来てくれることを楽しみにしていたことがあるだろうか。
部下の聞こえない声を真摯に受け止めていたのだろうか。
深く反省しました。
時間をうまく見つけ、できるだけ現場に出て行こうと思います。
こんな私でも楽しみにしてくれる職員をこれからも増やせるよう努力しようと思った瞬間から、この仕事がますます面白くなりました。