走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

河豚になった部下

2007年02月01日 23時13分50秒 | その他
☆☆★ 内勤のつらさ

 私の課の職場は、公民館等の出先と課内の2つに大きく分けられます。
 課内の職場を「内勤」と呼んでいますが、私はできるだけこの言葉を用いないよう心がけています。
 それは、内であろうが外であろうが、私の部下であることに変わりがあるわけでなく、むしろ離れている部下の方が気になっているくらいですから。(ここまで言うと、反発する部下もいるかもしれません。)
 そのせいか、目の届く部下に対しては、結構、厳しいところがあります。
 一方、私の性悪さは、どこまでも詰めてしまうところがあることです。
 それも、尋常な詰め方ではないんです。
 そして、今日、A君がその標的になってしまいました。


☆★☆ A君のよさ

 A君は、当課のムードメーカーの一人であります。(ムードメーカーは他にも何人かいます。)
 彼がいてくれるおかげで、現場との緩和吸収材になってくれていて、上司の私としては大助かりです。
 何よりも、彼が現場と約束すると、いかな私が聞き正しても口を割らないところがあります。
 このことについては、「ホウ(報告)レン(連絡)ソウ(相談)」から言うとどうなの? 
と言われる人がいるかもしれませんが、上司の私よりも現場を優先する彼の姿勢が私は好きなのです。
 それゆえに、現場からも信頼されるのでしょう。

 また彼は、私が赴任してから、休みの日のイベントの視察にほとんど付き合ってくれています。
 しかも、すべてボランティア(残業代をつけていないという意味)です。
 お返しするものがないので、徹底して「現場主義」の重要性を教えてきました。
 (大きなお世話かもしれませんが...)
 彼は、本当に学ぼうという姿勢で私の話を聴いてくれるので、私としてはついつい図に乗って話をしてしまいます。(普通は、上司の話など退屈で堪らんと思うのですが...)
 だから、何でも私の持つ知識やノウハウを教えやろうと詰め込んでしまいます。


★☆☆ 河豚さんが釣れました

 そして、今日、彼が担当している仕事の説明を聞きながら、どのくらい本質を理解した上で執行しているか知りたくて、突っ込んでみました。
 立ち往生をしてしまいました。
 何しろ、大学のゼミ室のような雰囲気(ほとんど口頭試問方式)で、ホワイトボードを活用しながら説明を求めていくわけですから、逃げ場がないのです。
発展途上の彼にとっては、今更、何でこんなことを聞かれるのだろうと感じたはずです。
 でも、一番感じとってほしいのは、普段何気なく行っている仕事こそが、実はいろんなところで影響を及ぼすことがあるからです。
 ここが、民間と行政の異なるところです。
 私たちは、制度を創ったり、地域社会システムを構築できる権限を有しています。
 そして、その権限の範囲や実施期間等を自由に設定できるのです。
 それだけに、いついかなる時も自制し、かつ謙虚でなければなりません。
 そのことを学んでほしかったのですが、本日のA君は怒った河豚になってしまいました。

 がんばってA君、期待していますよ。

もうしわけない

2007年02月01日 22時53分43秒 | その他
★★★ 有能な人材の退職

 今日付けをもって一人の臨時職員の公民館主事が退職しました。
 私の管理能力のなさをいみじくも露呈してしまったような
 出来事です。
 大切な部下の一人であったはずなのに...。
 彼のことは、気をつけていたつもりでいたのですが、残念でなりません。
 未来のある子なので、ひたすら彼の未来が輝くことを願うだけです。
 若いけれど、不器用で決して人付き合いがうまいとは言えない彼ですが、
 どうか楽しい人生であるように祈っています。
 

☆★☆ ご迷惑をおかけしました

 今回の件で、たくさんの人にご迷惑をおかけしました。
 本当に心配そうな顔をして、でも彼のために厳しいことを言ってくれた
 部下たちにお礼が言いたい。
 私からサポートを言われていたのにと、後悔する部下のメールもいただ
 きました。
 弟のようにかわいがっていた部下もいます。
 それなのに...
 でも、すべて私の責任です。
 本当に彼をよく助けてくれました。
 
 でも、今は、彼の未来が輝くものでありますように