走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

失敗は誰にでもある

2007年02月11日 21時56分22秒 | その他
★☆★ ある出来事

 金曜日にある出来事がありました。
 そのことについて、その担当者がかなりまいっていると聞きつけ、土曜日に彼と会いました。

 その情報を知ったのは、C君からのメールであります。
C君は土曜日出勤し、その帰り気になって彼を訪ねたところ、彼がかなり参っていて課長に会いたがっているという内容でした。
そこで、時間と場所を決め、待ち合わせをしました。

 遅れて、待ち合わせ場所へ行くと、焦燥しきった担当者D君とC君が既に待っていました。
最初は、たわいない話から入り、本論に入っていきました。
D君は、かなり後悔し、何度も何度も悔いる言葉が出てきました。
励ましながら、冗談も織り交ぜながら話していくと、少しづつですがD君に笑みが戻り始めました。
 そして、今回の主査試験を辞退しようと思ったこと。
来週、結納を予定していたのだが延期しようと思ったこと。
D君の悔やみは尋常ではありませんでした。
なんとか説得し、心配しないでいいと伝えました。
 別れ際には、なんとか元気が取り戻せたかなと感じながら別れました。

☆☆★ C君からのメール

 別れた後、C君からもう一度メールが入ってきました。
実は、C君が尋ねた時、担当者はC君にすがり付いて泣いたそうです。
「課長にもうしわけない。」と。
どのように慰めても、聞き入れる様子がないので、私を呼んでくれたようです。
 このメールを読んで、私は目頭が熱くなりました。


★☆☆ 親父の教え

 私は、死んだ親父に一度も殴られたことがありません。(その分、お袋には中学まで殴られました。)
失敗をした時にも殴られませんでした。
 しかし、失敗した時、必ずこう言われました。
「人間は誰しも失敗をする。しかし、同じ過ちをするかどうかで、その人の価値が決まる。お前はどっちだ。」
こう言われると、ひたすら反省し、同じ過ちをしないよう努力したような気がします。


☆★☆ 失敗を成長に変えるとは

 人の失敗を責めることは簡単であります。
でも、その人を成長させるために、ルールに従って怒るだけで、果たしてその人は成長するのでしょうか。
私は、部下を育み、成長させるために部下を市民から預かっています。
こんなに反省している部下を誰が責められるのでしょうか。
彼は、確実に今回の件を自分の成長の糧にできるはずです。

 そして、心配し同僚の様子を見に行ってくれた部下。
 自分のことより、私のことを心配した部下。
 私は、こういう部下に支えられています。
 こういう部下を誇りに思うのはおかしいでしょうか。

 ひょっとしたら、今回の件で何がしかのペナルティがあるかもしれません。
 その時にはどれだけできるかわかりませんが、部下を守りきろうと思っています。
そして、気障な言い方ですが、私が一身に責任を負おうと思います。
 それくらいしか、私にできることはありませんから。